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人生の運転手(ドライバー)〜明るい未来に進む路〜

監督:パトリック・コン
脚本:パトリック・コン
撮影:イップ・シウケイ(H.K.S.C.)
編集:リー・ガーウィン(H.K.S.E.)
音楽:ダイ・タイ、リー・ボウユー
出演:イヴァナ・ウォン、フィリップ・キョン、エドモンド・リョン、ジャッキー・ツァイ、スーザン・ショウ、キャンディ・チャン、ダニー・サマー、ナタリー・トン、ボブ・ラム、ベン・ユエン、アレックス・フォン

日本公開日:2021年10月1日
カラー/シネマスコープ/5.1ch/105分
字幕:最上麻衣子
配給:武蔵野エンタテインメント株式会社
© 2020 Media Asia Film Production Limited.

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人生の運転手(ドライバー)
〜明るい未来に進む路〜

(阿索的故事/The Calling Of A Bus Driver)

story

 誕生日の朝、チョン・ガウソックことソック(イヴァナ・ウォン)は、母(キャンディ・チャン)の迎えで警察の牢を出た。昨夜の元カレの結婚式で、怪しい男が起こしたトラブルに巻き込まれたのだ。家では祖母(スーザン・ショウ)がケーキを用意して隠れていたが、転んでしまう。崩れたケーキで誕生日を祝うソックたち。レコード店を営む父(ダニー・サマー)は、店の家賃があがって借金に追われていた。祖母は母に離婚を迫っている。なんでこんなことになったのか…。

 2年前、ソックは老舗のチリソース店「陳三益」で働いていた。恋人で若社長のチャン・ジーコウ(エドモンド・リョン)を手伝い、大型免許を取って運送トラックも運転できる。やり手のソックに押され気味のジーコウだが、二人はいい関係を続け皆が結婚すると信じていた。そんな時、内地(中国)からチョン・ケイケイ(ジャッキー・ツァイ)が商談にやって来る。しかし、品質第一の「陳三益」は、身の丈に合わないと彼女の申し出を断った。

 1ヶ月後、ケイケイはチリソースを小分けパックにしてソックに味見させる。これなら大丈夫。ソックは仕事熱心なケイケイに心を開き、女友達として話すようになっていく。ずっと自分で道を切り開いてきた彼女は「人に頼るより自分に頼れ。仕事や恋が順調でも油断してはだめ」とソックにアドバイス。3ヶ月後、ジーコウは内地へ初めて出張に出た。

 そして半年後、ジーコウは徐々にビジネスマンへと変貌し、昔のようにソックにもかまわなくなっていた。そしてついに、店を売って内地に拠点を移すとまで言い出す。二人の仲もぎくしゃくしていた。ケイケイに相談したソックは、ジーコウの出張中にアニバーサリーのサプライズを用意しようと留守中の彼の家へ行く。ところが、そこにはなんとジーコウとケイケイがいた…。

 馴染みの路線バスの運転手、バンさん(ボブ・ラム)が言っていた。「人生はバスに乗ることに似ている。乗り間違えても、正しいバスに乗り換えればいい。必ず目的地に着く」失意を克服したソックはバスの運転手になる決意をし、見事試験に合格する。新しい環境で、充実した日々を過ごすソックのもとへ、あの時の怪しい男がやって来た。

 彼の名はレイ・ザンマン(フィリップ・キョン)。彼はケイケイの元カレで、ケイケイの悪事を知っていた。ジーコウも同じ目に遭うと話し、ソックを「復讐同盟」に誘う。

アジコのおすすめポイント:

順風漫帆の人生に突如現れた悪女。恋人も仕事も奪われた女性が立ち上がり、新たな幸せに向かっていく姿を描くヒューマン・ラブコメディです。主演はなんとシンガーソングライターとして有名なイヴァナ・ウォン。女優もやってたんですね!彼女が書いたヒットソング「我真的受傷了」のごとく傷ついた小柄な彼女が、なんとバスの運転手に。路線バスといっても香港ですから、ロンドンと同じ2階建てバス。でかいです。でも、運転してる彼女は気持ちよさそう。人生をバスに見立てたアドバイスに導かれ、新たなステップに向かっていきます。そんな彼女を復讐に誘うのが『トレイシー』でのゲスト来日も懐かしいフィリップ・キョン。さて、復讐はうまくいくのか? 監督はラブストーリーが得意なパトリック・コン。イヴァナと同じく歌手としても活躍するエドモンド・リョンも懐かしく、共演陣もスーザン・ショウに女優復帰したキャンディ・チャン、「香港ロックの父」でもあるダニー・サマーと粋な配役。アレックス・フォンはおいしい役で登場。香港を舞台にした香港人による香港映画って、とっても久しぶりな気がしてうれしくなります。これからもこういう映画が観られるといいなあ。

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