人生の運転手(ドライバー) 〜明るい未来に進む路〜
(阿索的故事/The Calling Of A Bus Driver)
story
誕生日の朝、チョン・ガウソックことソック(イヴァナ・ウォン)は、母(キャンディ・チャン)の迎えで警察の牢を出た。昨夜の元カレの結婚式で、怪しい男が起こしたトラブルに巻き込まれたのだ。家では祖母(スーザン・ショウ)がケーキを用意して隠れていたが、転んでしまう。崩れたケーキで誕生日を祝うソックたち。レコード店を営む父(ダニー・サマー)は、店の家賃があがって借金に追われていた。祖母は母に離婚を迫っている。なんでこんなことになったのか…。
2年前、ソックは老舗のチリソース店「陳三益」で働いていた。恋人で若社長のチャン・ジーコウ(エドモンド・リョン)を手伝い、大型免許を取って運送トラックも運転できる。やり手のソックに押され気味のジーコウだが、二人はいい関係を続け皆が結婚すると信じていた。そんな時、内地(中国)からチョン・ケイケイ(ジャッキー・ツァイ)が商談にやって来る。しかし、品質第一の「陳三益」は、身の丈に合わないと彼女の申し出を断った。
1ヶ月後、ケイケイはチリソースを小分けパックにしてソックに味見させる。これなら大丈夫。ソックは仕事熱心なケイケイに心を開き、女友達として話すようになっていく。ずっと自分で道を切り開いてきた彼女は「人に頼るより自分に頼れ。仕事や恋が順調でも油断してはだめ」とソックにアドバイス。3ヶ月後、ジーコウは内地へ初めて出張に出た。
そして半年後、ジーコウは徐々にビジネスマンへと変貌し、昔のようにソックにもかまわなくなっていた。そしてついに、店を売って内地に拠点を移すとまで言い出す。二人の仲もぎくしゃくしていた。ケイケイに相談したソックは、ジーコウの出張中にアニバーサリーのサプライズを用意しようと留守中の彼の家へ行く。ところが、そこにはなんとジーコウとケイケイがいた…。
馴染みの路線バスの運転手、バンさん(ボブ・ラム)が言っていた。「人生はバスに乗ることに似ている。乗り間違えても、正しいバスに乗り換えればいい。必ず目的地に着く」失意を克服したソックはバスの運転手になる決意をし、見事試験に合格する。新しい環境で、充実した日々を過ごすソックのもとへ、あの時の怪しい男がやって来た。
彼の名はレイ・ザンマン(フィリップ・キョン)。彼はケイケイの元カレで、ケイケイの悪事を知っていた。ジーコウも同じ目に遭うと話し、ソックを「復讐同盟」に誘う。
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