2006.12.8
練馬文化センター 楽屋にて
コンサート終了後、やや時間を置いて簡単なファンミーティングが行われ、現在は来年発売予定の新しいアルバムを製作中なこと、来年は新しい映画にも出演する予定、と語っていました。その後、楽屋に場所を移して、記者会見が開かれました。
司会「初めての日本公演が終わりましたが、今の感想は?」
リッチー「すごく興奮しているし、大変うれしいです。日本では初めてのコンサートですが、規模は小さいものでした。これまでは、ダンサーやバンドなど人数の多い大規模なものをやってきたので。ただ今回は、皆さんがとても近く感じられました。あまり広いと、観客との間も遠いですから。日本のファンの皆さんがすぐ目の前にいて、とても光栄に思いました」
司会「もう日本で何日間か過ごしましたが、どういう所が印象に残っていますか?」
リッチー「以前は買い物が好きでした(笑)。日本にはよく来ていて、デザインや音楽、芸術、ファッションと、学ぶことも多いです。日本の食べ物も楽しみです。仕事以外で来ることが多いんですが、印象としては、街並や建物、施設などがとても整然としていて、そこからいろんなことを知識として吸収しています」
司会「今年のクリスマスはどのように過ごす予定ですか?」
リッチー「今まではほとんど仕事をしていました。クリスマスだからといって、特別なことはありませんでした。今年は仕事とまではいきませんが、スタジオでの録音などを予定しています。クリスマスというと複雑な印象です。皆は遊んでいるのに、自分は仕事がいっぱいで、ちょっと哀愁を感じますね(笑)。毎年、仕事です」
ここから記者による質疑応答へ。
Q:今日の選曲のコンセプトは?
リッチー「皆さんはカラオケが大好きだと思うので、カラオケで歌えるような、楽しみを分けあえる曲を選びました」
アジクロ:日本語の歌を歌いましたが、できはどうでしたか?
リッチー「中島みゆきさんが書かれた歌詞ですが、とても光栄でした。実は、丸暗記をしていたので、どういう内容かはわからなかったのですが、日本の流行歌にはいい所があると思います」
Q:今までにいろんな文化のある国へ行っていますが、そこで吸収したものを自分の曲に取り入れていますか?
リッチー「音楽には国境がないと思います。たとえば、日本の演歌は台湾でもとても人気があるので、そういう歌い方をしている若い歌手もいます。アメリカにはヒップホップや黒人文化があります。もともと僕はフォーク系なので、日本の「ゆず」などに興味があります。そういう若い人たちが好むことは、国境を超えて吸収していきたいと思います。ただ、やってみてうまくいけばどんどんやりますが、うまくいかなかったらちょっと脇へ置いておいて、また別のものに挑戦したいです」
Q:日本でたくさんのファンをご覧になったと思いますが、今後の日本での予定は?
リッチー「日本と中国の俳優やミュージシャンが、映画や音楽で交流を深めるのはいいことだと思います。金城武さんが、日本で活動して知ったことがたくさんあると言っていました。なので、これからも日本の監督さんやミュージシャンの方と、たくさん交流を深めていけたらと思います」
以前にインタビューをした時は、答えの短い人だなという印象だったのですが、今回はよく話してくれていました。コンサート終了後で疲れているはずなのに、この後もさらに個別のインタビューを受けるなど、まさにおつかれさまの1日。次回はもっと長いコンサートをやってくれるといいなあと期待しつつ、会場を後にしました。(コンサート・レポへ)
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