2015.3.24 代々木第一体育館
3月3日の大阪城ホールからスタートしたXIAことキム・ジュンスの「2015 XIA 3rd Asia Tour Concert Flower」。同日にリリースされた3枚目のソロアルバム『FLOWER』をメインテーマにした本コンサートは、3月24日から日本に再上陸。東京、福岡、名古屋と計7公演を巡回し、4月8日に終了。19日には、ソウルでアンコール公演も開催されています。
大盛況に終わった本コンサートツアー。東京では奇しくも、キム・ジェジュンがドラマのファンミーティングで来日していた24日からの開催。この日は横浜と代々木をはしごしたファンも多かったことでしょう。その初日の公演前に、代々木第一体育館にて簡単な記者会見が開かれましたので、まずはその模様をご紹介します。
今回のツアーイメージのブルーヘアーで登場したジュンス
今回のツアーに合わせて鮮やかなブルーのヘアカラーで登場したジュンス。「皆さん、こんにちは。JYJのジュンスです」と元気にご挨拶。記者会見では、あらかじめ取材者から募った質問がまとめられており、司会者からのQ&A方式で行われました。
●新譜『FLOWER』について
Q:アルバム『FLOWER』の世界観を教えてください。
ジュンス「難しいですね(笑)。世界観…いつの時代かわからないようにしたかったんです。現在か、過去か、未来か? それとも、他の第3世界なのか? 映像を観たらこんがらがるような感じにして、馬や魚の顔を変えてみたり、僕が青い液体を吐き出したりと…わざとそういう風にして、ちょっと違う時代感覚で作ってみました」
Q:今回はジュンスさん自身の作詞が多いのですが、どんな思いで詞を書いたのでしょう? また、『FLOWER』というタイトルに込めた思いとは?
ジュンス「作詞と作曲をしたのは、12曲中で8曲くらいなんですが、想像したことをテーマに作った曲もあれば、小さな経験を作詞したものもあります。『FLOWER』というタイトルにはいろいろな意味がありますが、咲くための蕾というか…難しいな(笑)。韓国語でもいいですか?(以下、韓国語で)花というと、一般的には美しく咲いている花をイメージしますよね。でも、そういう花ばかりでははなくて、たとえば、蕾から咲くことができなかった花、咲くために努力をしている花、咲くことができずに折れてしまった花、踏みにじられてしまった花もあると思います。蕾を咲かせるために努力しようという思いを込めました」
Q:お兄さんのJUNOさんが作詞した「Love You More」という曲も入っていますが、お兄さんがジュンスさんをやさしく見守っているようです。この詞を受け取った感想は?
ジュンス「これまでも結構作ってくれてたんですけど、今回のアルバムでは『蝶』という曲と『Love You More』、『Hello, Hello』の3曲を作ってくれました。『蝶』は歌詞を見てすごくびっくりしましたね。僕とファンの皆さんとのつながり、僕が感謝しているのを、第3者としてそのまま歌詞にしていて、僕も歌詞を見てすごく癒されたし、毎回ステージで歌うたびに感動しています」
Q:今回のアルバムはジャケットに振付と、全体的な制作にも関わっていますが、制作する面で難しかった点、苦労した点を教えてください。
ジュンス「アルバムを制作する時は、毎回いろんなジャンルの曲を集めて1つのアルバムに仕上げています。スペシャルな音楽を作りたいという気持ちもあるし、真ん中でバランスをとりながら作るのが、制作では毎回一番難しいところです。でも、ずっと順調にできたんじゃないかな」
Q:「Musical in Life」はジュンスさんが作詞しています。ミュージカルは自分にとってどのような存在ですか?
ジュンス「今の僕の中で、一番大事なことですね。こうしてアルバムを出してステージができるのも、もともとそこから始まったのだから、一番重要です。死ぬまで歌えるのなら、ずっとやっていたいのはミュージカル。僕の一番大事な、大好きな部分です。それに、いろんな事があってから1年間くらいは結構辛かったのですが、そんな中で、初めてのステージに立たせてもらったのがミュージカルの舞台だったので、特別な思いもあります」
Q:特に思い入れのある曲はありますか? その曲には、どんな思いが込められていますか?
ジュンス「(少し考えてから)…いろいろありますけど、『Licence To Love』という曲は、歌詞だけ作りました。これは、今までファンの皆さんからたくさんもらった愛や応援を、僕からも『そういう風に思ってますよ』とファンの皆さんに言いたかった。そういう音楽なので、ファンの皆さんに一番聴かせたい曲は『Licence To Love』です」
●ライブツアーについて
Q:大阪、ソウル、上海、バンコクと回って来て、今回のツアーの手応えは?
ジュンス「2年ぶりの新しいソロアルバムでのコンサートになっていますけど、全部新しい曲で、その分、全部新しいパフォーマンスで仕上がっていますので、結構、いいんじゃないかと(笑)。今日も頑張ります(笑)」
Q:今までツアーで回って来た場所で、特に印象深い出来事は?
ジュンス「新しいアジアツアーの初めのコンサートが大阪だったので、大阪が結構強く印象に残っていますね。最初のアジアだから」
Q:今日から3日間の東京、その後で福岡、名古屋を回られますが、プライベートな時間で楽しみにしていること、行ってみたい場所は?
ジュンス「大阪は大阪城ホールだったじゃないですか。でも、すぐ後ろにある大阪城に行けなかったのが、一番後悔してますよね(笑)。名古屋へ行ったら絶対、ひつまぶしを食べたいし、東京では…まあ東京には慣れてるから、どこでも一人で行けますけど。福岡に行ったら、温泉に行ってみたいですね」
Q:メンバーと一緒ではなく、ソロで活動することで大変なことは?
ジュンス「やっぱり一人で来た時、夜、ホテルで一人でいるのがちょっと(笑)。なんていうかさびしいし、つまらない気持ちというか(笑)…ほんとにヒマな気持ちになりますよね。3人で行ったら、何をしても一緒に遊べるし、一緒に話せるし、相談もできるし。それを一人でやるのが、ちょっとさびしいです」
●JYJによるマキシシングルの日本初リリースについて
Q:今年の1月にJYJのシングル「Wake Me Tonight」が発売され、初めて日本でもリリースされました。オリコンのデイリーランキングで2位、翌日には1位、ウィークリーでも2位になりました。新曲のPR活動を日本で行わずに獲れたこの順位への感想は?
ジュンス「JYJとしてやって来て、発売されたのは6年ぶりです。その間、日本ではコンサート以外の活動は全然できなかったんですけど、またこういうアリーナで僕のソロコンサートができるのも、去年のドームツアーも、JYJとしても、僕個人としても、毎回ほんとうに奇跡だと思っています。これは全部ファンの皆さんからの愛だと思って、僕たちは前に進むしかありません。そういう気持ちで、今日もソロを頑張ります」
Q:他のメンバーは何か言っていましたか?
ジュンス「結果についてはお互いにぜんぜんしゃべらないんですけど、心は同じで、僕もメンバーの皆も感謝していたと思いますね。もっと頑張っていきたいという気持ちは同じです」
●日本でのこれからの活動とファンへの思い
Q:これから、日本での活動もどんどん増えていくと思いますし、日本のファンも大変期待していると思いますが、今後、日本ではどんな活動をしていきたいですか?
ジュンス「一番やりたいのは、普通に日本語で歌ったシングルやアルバムを日本で出して、普通にプロモーションの番組などに出ること。特別に何かしてもらいたいわけではないですね。他のアーティストと同じようにやれたらと思います」
Q:日本でカバーアルバムを出す予定はありますか?
ジュンス「それはやっぱり、やりたいですね! そのようないい機会があれば、絶対やりたいです」
Q:日本のファンの皆さんへのメッセージをお願いします。
ジュンス「日本のファンの皆さんには、ほんとうにすまない気持ちでいっぱいです。そんなに遠くはないけど、僕たちは韓国に住んでいるから、日本へはたまにしか来られないし、番組にも出ていないし。そんな中、来るたびに遠くから来ていただいて、応援してくれています。ツアーにも皆さん全部来てもらってるし、6年ぶりに発売されたシングルもウィークリーでチャートインしたし、ほんとうに感謝しています。有難く思うことしかできないのが、もどかしいくらい。僕の今までのそういう気持ちを、僕は歌手だから、歌で表現しますので、今日、観てください」
この後、フォトセッションがあり、記者会見は終了。会見では通訳さんもスタンバイしていたのですが、1度だけ韓国語になったものの、ほぼ完璧な日本語で一生懸命答えてくれたので、記者会見は予定されていた時間よりも早く終了しました。続いては、そのジュンスの感謝の気持ちがいっぱい詰まったライブレポートをお届けします。
▼ライブレポート
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