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1985年の初開催以来、30年目の節目を迎えた第28回東京国際映画祭。今年はTOHOシネマズ新宿がオープンした新宿地区を会場に加え、上映本数を拡大。「新宿芸術天国2015」とも連携し、映画祭の多彩な楽しみ方を提案しています。また、日本映画を世界に発信すべく、新設されたパノラマ部門ではアニメ作品も含む最新作をプレミア上映。「Japan Now」では話題の日本映画を、さらに「Japan Classics」では名作の4Kデジタルリマスター版を特集上映しました。
アジアの作品はというと、残念ながら特別招待作品はなかったものの、コンペティションでは日本を含む8作品、ワールドフォーカスでは10作品を上映。また「アジアの未来」部門でも10作品を上映。今年は中華圏の作品が増え、インドやアジア各地からのゲスト来日も目立ちました。昨年から新設された「CROSSCUT ASIA」の第2弾ではフィリピンを特集。「熱風!フィリピン」と題し、ブリランテ・メンドーサ監督の作品を中心に新旧の10作品が上映されています。
コンペティション部門の国際審査員長はブライアン・シンガー監督。アジアからはトラン・アン・ユン監督と、香港映画界のプロデューサーでありツイ・ハーク監督の良きパートナーでもあるナンサン・シーが参加。昨年新設された「SAMURAI賞」は、山田洋次監督とジョン・ウー監督が受賞し、ジョン・ウー監督は学生などの若い映画人を招いたトークイベントも開催。また授賞式は「歌舞伎座スペシャルナイト」にて行われました。
トラン・アン・ユン監督
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ナンサン・シー
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ブリランテ・メンドーサ監督
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ジョン・ウー監督
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各賞の受賞結果は右の通りです。アジアからはコンペティション部門の『カランダールの雪』が監督賞とWOWOW賞を受賞。イランを舞台にしたフランス映画『スリー・オブ・アス』が審査員特別賞を受賞しています。また、アジアの未来部門ではタイ映画『孤島の葬列』が作品賞、中国映画『告別』が国際交流基金アジアセンター特別賞を受賞しました。
スリー・オブ・アス
All Three of Us(15年/フランス/102分)
監督:ケイロン
主演:ケイロン、レイラ・ベクティ
人気コメディアンの監督が父親の波乱に満ちた生涯を描いた実話ドラマ。家族の愛と勇気が感動を呼ぶ。
*Asian Premiere
22日:S3 25日:S7T 26日:W3
G:
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カランダールの雪
Cold of Kalandar(15年/トルコ・ハンガリー/139分)
監督:ムスタファ・カラ
主演:ハイダル・シシマン、ヌライ・イェシルアラズ
険しい山の上で家畜と共に電気も水道もない暮しを送る家族の姿を大自然と共に綴った人間ドラマ。
*World Premiere
28日:S7T 29日:W3T 30日:S1
G:ムスタファ・カラ、ハイダル・シシマン、ネルミン・アイテキン、ビラル・セルト
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(その他の作品は今しばらくお待ちください)
▲コンペティション ▼アジアの未来 ▼クロスカット・アジア ▼ワールド・フォーカス
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更新日:2015.11.1
●back numbers
■会場リスト
TOHO CINEMAS 六本木ヒルズ
Screen1 (S1) 164席
Screen2 (S2) 351席
Screen3 (S3) 138席
Screen7 (S7) 531席
Screen8 (S8) 100席
Screen9 (S9) 256席
新宿バルト9
Theater2 (W2)137席
Theater3 (W3)148席
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第28回 受賞リスト
東京グランプリ
・ニーゼ
監督:ホベルト・ベリネール
審査員特別賞
・スリー・オブ・アス
監督:ケイロン
最優秀監督賞
・ムスタファ・カラ
(カランダールの雪)
最優秀女優賞
・グロリア・ピレス
(ニーゼ)
最優秀男優賞
・ローラン・モラー
ルイス・ホフマン
(地雷と少年兵)
最優秀芸術貢献賞
・家族の映画
監督:オルモ・オメルズ
観客賞
・神様の思し召し
監督:エドアルド・ファルコーネ
アジアの未来:作品賞
・孤島の葬列
監督:ピムパカー・トーウィラ
国際交流基金アジアセンター 特別賞
・テグナー監督
(告別)
日本映画スプラッシュ:作品賞
・ケンとカズ
監督:小路紘史
SAMURAI(サムライ)賞
・山田洋次(監督)
ジョン・ウー(監督)
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