story
刑事223号のモウ(金城武)は別れた恋人が忘れられず、ポケベルにメッセージを残し続ける。もうすぐ自分の誕生日だが、孤独感からいろんな知り合いに電話をかけまくる。場所はセントラルの小食店ミッドナイト・エキスプレスにある公衆電話だ。コンビニやスーパーで彼女が好きだったパイナップルの缶詰を探し、誕生日が賞味期限の缶詰を買いあさる。記憶の缶詰があればいいのに。
サングラスをかけた金髪の女(ブリジット・リン)はドラッグディーラー。重慶マンションにたむろするインド人を集め、金を渡して運び屋をやらせようとするが、彼らは空港に現れない。愛人関係にある元締めの西洋人に騙されたのだ。彼女は拳銃を持って一味と元締めを探し出す。バーで一息ついていると、モウが声をかけてくる…。
ミッドナイト・エキスプレスに新しい店員フェイ(フェイ・ウォン)が入った。カリフォルニア行きの資金を貯めようと、親戚を頼って大陸からやって来たのだ。その地区を担当する警官663号(トニー・レオン)は、見回りが終わると、いつもその店で夜食を買って帰る。ヒルサイド・エスカレーター沿いにある彼の部屋では、恋人のスチュワーデス(ヴァレリー・チョウ)が待っていた。
フェイはいつも大音量でママス&パパスの「夢のカリフォルニア」をかけている。店に慣れた頃、警官663号は失恋したようだ。フェイは彼のことが気になっていた。ある日、スチュワーデスが警官への手紙を置いていった。だが、彼はその手紙をなかなか受けとらない。中には部屋の鍵が入っていた。フェイは買い出しの時に彼のあとをつけ…。
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