story
新聞社を辞めて小説家になったチャウ(トニー・レオン)は、SF小説「2046」で注目されていた。2046。それは秘密にして封じ込めた大切な記憶が集まる場所。そこへ行って戻ってきた者は一人しかいない。その男(木村拓哉)は、列車で働くアンドロイドに恋をした。一体、どうやって戻ってきたのか。彼は結末を求めて、2047行きの列車に乗り込む。
チャウはかつて、一人の女を心から愛したが結ばれず、その思い出から逃れるように自堕落な生活を送っていた。生活のために成人小説も書いている。1968年12月24日、チャウは香港へ戻って来る。昔、ギャンブラーをしていた頃に会った踊り子のミミ(カリーナ・ラウ)をバーで見かけたが、彼女は覚えていなかった。今は、かつて愛したが異国で死んでしまった御曹司によく似た若いドラマー(チャン・チェン)と付き合っているようだ。
部屋を探しにホテルへ行くと、2046号室が空いていた。その部屋にしたかったが改装中だという。やむなく、2047号室に住むことにする。家主のウォンさん(ワン・サム)にはジンウェン(フェイ・ウォン)とジエウェン(ドン・ジエ)の二人の娘がいた。姉のジンウェンは日本から来た商社マンのタク(木村拓哉)と恋仲だったが、父親の反対で彼と一緒に日本へ行くことができなかった。
改装が終わった部屋から、奇妙なつぶやき声が聞こえた。ジンウェンが日本語の練習をしているのだ。チャウは彼女のために、タクとの手紙のやりとりを手伝うが、ある日父親にばれてしまう。ジンウェンは心を病んで入院してしまう。妹のジエウェンがチャウに色目を使ってきたが、彼は相手にしなかった。
2046号室に娼婦バイ・リン(チャン・ツィイー)が越してくる。チャウは彼女と深い仲になるのだが…。
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