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asicro gourmet file no.04

「アジアンデザート」シリーズ4・ベトナム
掲載日:2004.4.27
更新日:2004.12.28
●back numbers

チェー・ダウデン

チェー・ダウデン。
もち米と黒豆のぜんざい。ほどよい甘さで日本人にはなじみやすい味。(500円)


店内

天井のワイドモニターでは、ベトナムの最新ポップスMTVが流れている。

 アオザイをすらりと身にまとったスレンダーな女性たちや、お肌つるつるの美男・美女が多いベトナム。その秘密は、野菜や穀類を多く摂る食生活にあるようです。味の決め手はニョクマム(小さなシシャモを発酵させて作る魚醤)+唐辛子。暑い国だからこそ、辛い唐辛子や暖かいデザートを食べて汗を流し、新陳代謝をよくするのが健康の秘訣。ベトナムっ子は、毎朝フォーを食べに屋台にでかけ、昼食や夕食の後もデザートを求めて街の屋台にくり出すのです。

 そんな生活を自らも送っていたという、本場ベトナム料理レストラン「フォンベト」の若き2代目店長ワンさんに、ベトナムのデザートを紹介していただきました。

 出されたおすすめデザート3品はいずれも豆を使ったぜんざい。「豆とココナッツを使ったぜんざいは多いですね。ベトナムは昼間とても暑いので、暖かいデザートを食べると汗をかいて元気になるんです。豆はいろいろありますが、これらは代表的な3色(黄色・黒・白)。僕もベトナムでは毎日食べてました。」

 よく甘いと言われるベトナムデザートですが、黒豆ともち米のぜんざい「チェー・ダウデン」は甘さ控え目。上にかかったココナッツミルクと混ぜていただくと、日本の小豆ぜんざいにも似た味で美味。豆ともち米なので食感はどっしりしていますが、ほどよい量なのでご安心を。これより淡い色合いの白豆にもち米、ココナッツのぜんざい「チェー・ダウチャン」は、ひと味違った風味と食感が新鮮です。また、日本では珍しい緑豆をつぶしたぜんざい「チェーダウサイン・ボッバン」はややココナッツパウダーの甘さがきいてますが、これも日本人にはなじみやすいデザートです。

 ワンさんによれば、ベトナムの専門店3軒分というほど、ベトナムにはデザートごとにおいしい店や屋台があり、食後は皆がお気に入りの店へ食べに行くのだそうです。朝はのんびりとベトナムコーヒーを飲んだり、屋台でフォーを食べた後に学校や職場にでかけ、昼はいったん家に帰って食事と昼寝。そして、家族や友人たちと屋台でデザートを。こんなゆったりとした生活リズムも、ベトナムならではものかもしれません。

 では、最後に店長から読者へのメッセージを。「日本人のお客さんがだんだん増えています。ぜひ、日本の人たちもベトナムのデザートを体験してみてください。」

チェー・ダウサイン・ボッバン

チェー・ダウサイン・ボッバン。
緑豆とココナッツミルク、タピオカのぜんざい。(500円)


チェー・ダウチャン

チェー・ダウチャン。
白豆ともち米、ココナッツミルクのぜんざい。(500円)


フォンベト(Huong Viet)新宿(東京)

フォンベト

「フォンベト」の本店は東中野。日本のベトナム料理店としては20年も前からある老舗で、新宿店は2代目のワンさんが店長となり約1年前にオープンした。テーブルや椅子などの調度品から食器、壁の煉瓦にいたるまで、すべてベトナムのものを使用。店内のモニターではベトナム最新ポップスのDVDが流れており、本場ベトナムの雰囲気に浸ることができる。ランチ・バイキングあり。この4月に東中野本店は新宿店と統合された。10/15に歌舞伎町店もオープン。(*アジクロQポンも使えます。)
※詳細はhttp://www.huongviet.jp/



フォンベトデータ

東京都新宿区西新宿7-10-10
西村ビル2F
●TEL/03-5337-8590
●営業時間/
 ランチ:11:00〜14:00
     (土日は〜15:00)
 ディナー:17:00〜23:00
●定休日/無休
●最寄駅/
 JR新宿駅西口・東口徒歩4分
 西武新宿線新宿駅徒歩3分
 大江戸線新宿西口駅徒歩1分


 店長のワンさん

 2代目店長のワンさん

●グルメ便利サイト
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