では、最近アジア食材店で缶詰も売られている愛玉子とは、どんなものなのでしょう?「柑橘類の乾燥したものを水にもどして、ガーゼに入れて揉んだものを固めます。」呉さんのお店では、素材はすべて台湾食材店または台湾から仕入れたものを使い、手作りで作っているそうです。今回はわずかに残っていた愛玉子で1つだけ作っておいてもらえました。本物の愛玉子の食感はというと、やや弾力のある寒天風。ゼラチンのようなプルプル感はありませんが、レモンシロップとよく合って爽やかでヘルシーな感じがします。
呉さんオススメの豆乳プリンはというと「香港のとは違うよ」とおっしゃるように、豆乳の味がしっかり残っています。プリンも見た目より弾力があり、もっちりとした中に濃厚な豆乳の味わいがたまりません。日本人客に一番人気という杏仁豆腐の方も、もっちり感は同じですが、一口食べると杏仁の香りがふわっと広がります。こちらも杏の種からちゃんと作っているそうです。
呉さんのお店ではランチセットにこれらのデザートがつく他、テイクアウトもできるとか。今回デザートを作ってくれたのは、呉さんの味に惚れて入門8年目という女性シェフでした。食べることが大好きで研究熱心でもある呉さんから、最後にメッセージをいただきました。
「本格的な台湾料理と私のオリジナルの台湾料理を、ぜひ食べに来てください。」
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