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ASICRO GOURMET file no.05

「アジアンデザート」シリーズ5・台湾
更新日:2004.5.17
●back numbers

豆花

豆花(豆乳でつくったプリン)
台湾では1年中食べられている豆乳プリン。冬はホットを生姜入りシロップで、夏は冷たいシロップで出しています。
(380円)

 今回ご紹介するのは台湾のデザート。同じ中華圏でも香港と台湾では味も主流も違うはず。その辺にせまるべく、本格的台湾料理を出している台湾料理と創作料理のお店『呉(ウー)さんの厨房』のオーナーシェフ・呉さんにお聞きしました。

 台湾ではどんなデザートがよく食べられているのでしょう?「夏はいっぱいあり過ぎて…う〜ん」と悩む呉さん。「一番ポピュラーなのは豆乳プリン(豆花)ですね。それにピーナッツが溶けるくらい煮たのをのせます。うちではあんこをのせてますが。」どうやら庶民のデザートは豆花が定番のようです。一方、杏仁豆腐はというとふだんはあまり食べず、漢方薬を売っているようなお店とかレストランで出されているようです。

 では、最近アジア食材店で缶詰も売られている愛玉子とは、どんなものなのでしょう?「柑橘類の乾燥したものを水にもどして、ガーゼに入れて揉んだものを固めます。」呉さんのお店では、素材はすべて台湾食材店または台湾から仕入れたものを使い、手作りで作っているそうです。今回はわずかに残っていた愛玉子で1つだけ作っておいてもらえました。本物の愛玉子の食感はというと、やや弾力のある寒天風。ゼラチンのようなプルプル感はありませんが、レモンシロップとよく合って爽やかでヘルシーな感じがします。

 呉さんオススメの豆乳プリンはというと「香港のとは違うよ」とおっしゃるように、豆乳の味がしっかり残っています。プリンも見た目より弾力があり、もっちりとした中に濃厚な豆乳の味わいがたまりません。日本人客に一番人気という杏仁豆腐の方も、もっちり感は同じですが、一口食べると杏仁の香りがふわっと広がります。こちらも杏の種からちゃんと作っているそうです。

 呉さんのお店ではランチセットにこれらのデザートがつく他、テイクアウトもできるとか。今回デザートを作ってくれたのは、呉さんの味に惚れて入門8年目という女性シェフでした。食べることが大好きで研究熱心でもある呉さんから、最後にメッセージをいただきました。 「本格的な台湾料理と私のオリジナルの台湾料理を、ぜひ食べに来てください。」

愛玉ゼリー

愛玉ゼリー。
見た目も涼しく爽やか。(380円)


杏人豆腐

杏仁豆腐。
お店の一番人気デザート。
(380円)


台湾料理 呉さんの厨房 新宿御苑(東京)

呉さんの厨房

台北生まれの料理人・呉さんはアメリカ、ドイツで料理修行をした後、観光で93年に日本へ来日。中華料理店は多いのに台湾料理の店が少ないことに気づき、本格的台湾料理のお店を始めることにしました。高円寺の『永興楼』を経て、新宿御苑に移転した99年に『呉さんの厨房』と改名。休日も食べ歩きと料理研究を趣味にして、創作料理にも意欲的です。そんな呉さんの料理の虜になった常連客も多い様子。今度は不飽和脂肪酸油を使ったヘルシーな台湾精進料理の店をやりたいと計画中です。
※お店のHPも手作り風。(http://www.h2.dion.ne.jp/~wu-san


oolong tea


呉さんの厨房データ

東京都新宿区新宿1-19-6
●TEL/03-3359-8789
●営業時間/
 ランチ:11:30〜14:00
     (月〜金のみ)
 ディナー:17:00〜23:00
●定休日/日曜日・祝日
●最寄駅/
 丸ノ内線新宿御苑駅徒歩2分


 店長のウーさん

 店長の呉(ウー)さん


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