福餅いろいろ(左よりインゾルミ、ギョンダン、ソンピョン、コンチャルトック)
きれいに並んだお餅たち。 小パックは500円から。
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お正月も近いので、今回は韓国餅菓子のお店をご紹介します。東京のコリアンタウン新大久保にある鐘路福餅屋。こちらは韓国の伝統的な餅菓子を製造・販売し、カタログでの注文も受け付けています。
韓国のお餅といえば、まず浮かぶのがトックやトッポギ。これらは炒めたり、鍋や雑炊に入れて食べるのが主流。食事としてのお餅です。原料は同じなので、もちろんトックやトッポギも扱っていますが、このお店の主役は甘い餅菓子たち。その種類の多さと美しさにはびっくりします。
今でこそ、韓国に旅行するとあちこちに観られる餅菓子屋ですが、昔は王様や貴族だけしか食べられなかった高級菓子。庶民の口に入るようになったのは、ここ数十年のこと。それも、お盆やお正月、誕生日など、特別なお祝い事がある時に、買って食べるものだそうです。
いろいろあるお餅の中から、いくつか選んでいただき、少しずつ試食してみました。
茶色の丸いぼた餅状のものはギョンダン。キビと小豆の入ったススギョンダンは、7歳になるまでの子どもが魔よけとして、親から食べさせられるものとか。今回いただいたのは小豆とシナモンがまぶしてあり、中に小豆の餡が入っていました。お餅は柔らかめで、日本の大福感覚ですが、甘味はぐっと控え目です。
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