暑さももう少し!
冬瓜のお鍋で乗り切ろう。
2004年8月15日
医食同源なのでしょうか。冬瓜を食べると涼しくなると小さい頃に聞きました。そして、そんな事はすっかり忘れて暮していたのですが、それがこれが…長い長〜い香港の夏。皆、どうやって暑さを乗り切っているのだろう?と思っていたら「冬瓜をふんだんに使ったお鍋があるらしい」と小耳に挟みました。
冬瓜といえば大きな冬瓜をくりぬいて、中に干貝柱や金華ハム、鶏に豚に…と盛り沢山の出汁が利いている冬瓜スープ。効能は暑さを冷まして夏の食欲が湧かない時の栄養スープとして有名ですが、そのスープや雰囲気をそのままに火鍋にしてしまっているのが[足包]馬地(ハッピーバレー)の『有骨氣』。早速でかけてきました。
夏に鍋! 何だか暑さが増すような気分で席に着いたのですが、いつの間にやらお店は満席。そしてお鍋セットをコンロに乗せて火を着け、しばらく待ち…お鍋の蓋を開けると、本当に冬瓜が丸ごとドッドーンと入っているのに感動! 食べ方は、初めに冬瓜の身を崩しながらスープを2杯3杯と頂いた後、ウェイターさんが冬瓜を上手に切り崩してその中でお鍋を開始します。
そうだったのか…冬瓜の中心でグツグツとするんじゃないんだぁ…と普段の火鍋スタイルになってしまったのを眺めて残念がっていると「当たり前や!」なんて突込みが入りそうですが、そんな好奇心と共に始まった鍋。冬瓜スープだけでも満足で、サッパリとした冬瓜の味は夏向きの出汁なんだなあと感心。最後にはお肉やお野菜、海鮮の出汁が混ざり合って、また格別で贅沢な味わいとなりました。
気になる具材に「叉焼水晶包」があり、最近飲茶にも水晶叉焼としてメニューに顔を出しているあれを煮るの?と初めは疑問で一杯だったのですが、叉焼好きの私にはいち押しでした。これは許志安(アンディ・ホイ)が大好きで、必ず注文する具材だとか。また、呉鎭宇(フランシス・ン)が食べてみて「面白い!」と楽しんで毎回注文するほどになった甘い具の「吉士[女乃]皇包」は熱いカスタード団子で、食べるまで不思議な気分でしたが、ぜひ試して頂きたい一品です。両方とも熱々の具が飛び出るので、火傷には気を付けて下さい。
こちらの冬瓜鍋は夏季限定。また季節により、トムヤムクン味やボルシチ味など面白い出汁もあります。変り種の火鍋としても楽しいけれど、夏にワイワイとお鍋も良いですね。
|