旬の味覚到来!!
9月の雌、10月の雄。
2004年10月14日
「農歴9月の雌、10月の雄」と聞いてピンッときた方は、お待ちかね! 秋の訪れを舌で味わっちゃう! これは上海蟹(大閘蟹)の美味しい選択の名文句。
一番美味しい食べ方は素材の味を重視した「蒸」が良いようです。そして今はメスの卵が狙い目で、濃厚なウニを思わせるような味噌の風味は絶品。そしてオスの時期が到来すると寒さも増して、身に脂がのり白子や味噌が堪えられないお味になるそうです。また、今年は酷暑ではなかったため、痩せておらず太っているものが多いとか。
上海蟹は日本でシナモクズガニと呼ばれており、モクズガニ(日本の地方ではカワガニやズガニとも言われてますね)と同じ種類です。ハサミの部分にたくさんの毛が生えているのが特徴で、上海近郊の江蘇省との境にある陽澄湖で取れるものが最高だとか。確かに上海蟹を置いているレストランやお店の看板には「陽澄湖産」とあり、高級な雰囲気をかもすのに欠かせないブランドのようです。また江蘇・浙江の2省にまたがる「太湖産」も捨てがたいとか。
レストランで1〜2匹の舌鼓も良いですが、尖沙咀のファッション・ストリートと呼ばれている加連威老道(Granville Rd.)には、この時期、数件の赤い「大閘蟹 -陽澄湖-」の旗看板や蟹看板が立ち並び、今では蟹ストリートへ早代わりしています。蟹を巧みに縛っていくオジサンの早業も、風物詩の1つとなっています。
お店には「代客蒸蟹」(選んだ蟹を蒸してくれるサービス)もあります。お財布と相談しながら、並べてある蟹を吟味して選んだら蒸してもらい、ホテルに持ち帰って思う存分食らうのもオススメ。選び方の目安は、ぶくぶくと泡をふいていたり目を動かしたり…と元気なものが新鮮の証とか。手にとってみて、厚みがあり重たいものが良いとされています。この時に黒酢やザラメ砂糖もセットで頂きましょう。必要な方には、お店に蟹を食べる時のハサミなどの蟹セットも用意されています。
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