恭喜發財!心想事成!身体健康!
2005年1月13日
今年の農暦(旧暦)お正月は、2月9日〜11日。旧正月に向けて、イルミネーションもさらに賑やかになり、必見です。でもこの期間中、お目当てのお店を目指して渡航される旅行者の方々は要注意。ホテルのレストランやデパートなどは開いていると思いますが、普通のお店はお正月休みの所が多くなります。
9日にはパレード、10日にはビクトリア湾での花火と、数々のイベントもありますが、今回は香港人の夫の家族から教わった、香港のお正月の習慣についてご紹介しましょう。
一般的に、お正月準備は1〜2週間前から始ります。この頃から、春のお花「水仙」の球根を育てて、お正月当日に溢れんばかりに咲き誇らせるからです。その他にも、桃やみかん、菊やユリなどを華やかに飾り付けしますが、まずは「水仙」から始めます。
1週間前になったら、玄関や店内におめでたい言葉の数々を飾ります。この頃から、街も家も「赤」を基調とした色彩になり、お正月気分満載で気持ちも鮮やかに。本当に、まっかっかですよ。そして「利是(お年玉)」の用意! こちらでは、既婚者から未婚者へ年齢に関係なく渡しますが、必ずお正月前夜に利是袋にお金を入れるのが良いとされているようです。
いろんな準備をして迎える新年。まずは実家訪問から始まり、母方義祖父の家から義父兄弟の家へ順に訪問し、最後は父方義祖父の家で、おめでたい数々の言葉にもじったお料理で宴会を開くことになります。2日目は上司宅やお友達の家を訪問し、黄大仙へ初詣にでかけます。
多くのお宅へ訪問をしますが、その時には、必ずめでたい言葉を3つ選択してご挨拶をします。なぜ3つか? それは「三(san)」が「生(san)」と広東語で同じ発音なので、さらにめでたい指数が増すからなのです。
一般的な挨拶は「恭喜發財(ゴン・ヘイ・ファッ・ツォイ)」。これは「お金がたまりますように」という意味で、日本の「あけましておめでとうございます」と同じように交わします。私はこれにプラスして「心想事成(サム・ソン・シー・セン)、 身体健康(サン・タイ・ギン・ホン)、萬事如意(マン・シー・ユー・イー)」などを、オールマイティに選んで使っています。ビジネス場面では「生意興隆(サン・イー・ヘン・ロン)」(商売繁昌の意)を忘れずに。学生さんには「學業進歩(ホッ・イップ・ジョン・ポゥ)」も喜ばれます。
|