6月の香港はコンサート三昧!
2005年6月20日
一年中各地でさまざまなアーティストのコンサートが見られる日本と違い、香港では大規模なコンサートはそう多くありません。
1万人クラスの会場が香港コロシアムしかなく、やや小さめ(7〜8千人ぐらい?)でコンベンションセンター、さらに3千人クラスでエリザベス体育館のほぼ3箇所しかハコがないという物理的な問題もありますが、市場の狭い香港では、コアなファン以外をも動員しないと会場がいっぱいにならないことから、なるべくかぶらないよう業界内で自主規制(?)が行われているようにも思われます。
しかし今月は、香港コロシアムで郭富城(アーロン・クォック)、莫文蔚(カレン・モク)、そして台湾の張震嶽(チャン・チェンユエ)がほぼ1週間のインターバルでライブを行うという「コンサート月間」。さすがに、ファン層が重なりにくいから実現したのかもしれません。
まず、5月31日から5日間に渡ってコロシアムに登場したのは、舞台王者のアーロン・クォック。これは、去年11月のコンサートが好評だったことから開催が決まった、追加公演的なコンサートです。
アーロンのコンサートといえば、いつもハデハデな演出と華麗なダンスで、ファンならずとも楽しめるのですが、去年からの一連の公演は、まさに彼の歌手人生の集大成といえそうなステージ。今回アーロンは、なんと生まれて初めてスキンヘッドに、そして鍛えに鍛えた正に彫像のような身体で、誰にも真似のできないパフォーマンスを披露し絶賛されました。
いわゆる四大天王の中では、全民族的に好感度の高い劉徳華(アンディ・ラウ)や、歌神・張學友(ジャッキー・チョン)、俳優業で認められつつある黎明(レオン・ライ)に比べ、一番「女こどものアイドル」的扱いだったアーロンですが、今回のコンサートについては、男性からもそのプロフェッショナルぶりが高く支持されたようです。
続く6月10日には、莫文蔚(カレン・モク)の「極度莫文蔚演唱會」がスタート。カレンは、もともと香港では女優という位置づけだったのですが、台湾で発表した北京語アルバムがヒットし、香港でもシンガーとして認められるようになった「逆輸入人気」のアーティスト。まだまだ保守的な中華系女性アーティストの中では突出した思い切りの良さがあり、また自分の見せ方を良く知っているという点でも一流のエンタテイナーといえるでしょう。
どんなにきわどい演出をしても、いやらしくならないさばさばしたキャラクターも、高い好感度の秘密。今回も、首から足元までぴったり身体にフィットする半透明のタイツ状衣装やSMチックな演出、さらにはゲストのアンディ・ラウと呉彦祖(ダニエル・ウー)を脱がせる(!)というかなりセクシーなステージを披露しました。
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