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Hong Kong Now

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雑誌は軒並みミス香港のゴシップ満載。

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ミス香港出身の出世頭、マギー・チャン。
*上/『Biography of Maggie Cheung』
香港夏の風物詩? ミス香港コンテスト

2005年8月23日

 毎年夏になると、香港マスコミを連日にぎわす香港の国民的(?)行事、それが香港最大のテレビ局TVB主催の「香港小姐(ミス香港)コンテスト」。かつては張曼玉(マギー・チャン)や袁詠儀(アニタ・ユン)、李嘉欣(ミッシェル・リー)、周海媚(キャシー・チャウ)、鍾楚紅(チェリー・チェン)、邱淑貞(チンミー・ヤウ)ら、香港のトップ女優を輩出したことで知られるこの美人コンテストは、あまり大がかりなオーディションが行われない香港では数少ない芸能界への登竜門の1つです。

 日本でもミスコンテストはいくつかありますが、ミス香港の特色は、3ヶ月余りに渡って様々なイベントが行われ、それらがいちいち大々的に報道されること。例えば、今年は4月末に第1次選考が行われましたが、マスコミの報道はこの前から始まっています。第1次選考の直後には、さっそく「今年のミス香港は胸の争い」(顔は並だがナイスバディ揃いだったらしい…)と新聞(!)が報じたり、この段階から「翻版Kelly(偽ケリー・チャン)」などとめぼしい候補者にはあだ名がつけられたりします。


 面接、体力測定(?)、ダンスなどなど数回の審査を経て20名に絞られた候補者は、「準香港小姐」と称され、ここからは有名男性タレントを加えた海外ロケなどで数回の特番が放送されます。例年は南の島のリゾートでミュージックビデオを撮ったり、ゲームに挑戦したりという感じなのですが、今年は「美麗由心開始(美しさは心から始まる)」がテーマだったこともあり、ユニセフのオフィスでボランティアをしたり、南アジアの津波被災地を回ったりという企画もありました。

 こうして特番やイベントでの候補者たちの行動や言動、表情などを審査の対象としながら、コンテストは決勝大会に進みます。決勝大会はもちろんTVBの生中継で、盆暮れ…ではなく国慶節(建国記念日)や旧正月の特番と同じぐらい大がかり、かつ華やかなステージが放送されます。

 今年は、8月20日に香港コロシアムで2時間半、司会に陳百祥(ナット・チャン)、曾志偉(エリック・ツァン)、李克勤(ハッケン・リー)、梁榮忠(ジョーイ・リョン)らにぎやかな(というかうるさい…)顔ぶれ。そしてゲスト兼審査員に楊千[女華](ミリアム・ヨン)と陳奕迅(イーソン・チャン)、郭晉安(ロジャー・クォック)らを迎えて華々しく開催されました。

 決勝大会の内容は、司会陣の意地悪な質問にいかに機転を利かせて答えられるかを競う「問答コーナー」や、ゲストを相手に名作映画や舞台の一節を演じる「寸劇コーナー」など。かつて、ミス香港決勝大会といえば視聴率50%とも言われていましたが、ここ数年は著しく視聴率が下がり、昨年は30%程度。今年も候補者に突出した人材がなく、決勝大会の内容もマンネリで視聴率が危ぶまれていましたが、TVBには幸いなことに、この日香港は警報が出るほどの大雨。多くの市民が外出を控えたこともあり、昨年と同程度の視聴率は確保したそうです。

 今年のミス香港は、初期段階から有力候補の一人だった林翠翠(トレイシー・ラム)さん。しかし、彼女については整形疑惑をはじめ様々なゴシップが報じられており、またグランプリを獲得した後も、「審査員の採点集計では1位でなかった」などと不正を疑う報道もあったりと、例年になくお騒がせな香港小姐のようです。

 それにしても理解できないのは、香港マスコミの報道姿勢。イベントのたびに「何番の誰々がどうした」と報じるのですが、それがまぁ「水着から肉がはみ出てた」「ヌーブラしてるのが透けて見えた」というのぞき見趣味的なものから、果ては「父親は○○公共団地の管理人」というプライバシー侵害(!?)なものまで、重箱の隅をつつくというか単なるあら探しというか、よくもそこまで…という下世話な話題ばかり。苛酷なマスコミ攻勢に、過去には自殺者も出たという話も聞きますが、たしかに常人ではちょっと耐えられない書かれっぷりです。

 それでも、第一次審査から決勝までの3ヶ月間、TVBでは毎日ミス香港の話題を放送していますので、彼女たちの露出度たるや、並みのタレントなどはるかに及ばないほど。芸能人志望の女性なら、たとえ入賞できなくとも、これだけ名前と顔を売れば次につながるという目論みもあるのでしょう。

 かつては確かに人気女優への登竜門でしたが、ここ数年はうまくいってもTVBドラマの主演どまりと「小粒化」が進むこのミス香港。今年の受賞者から未来の大女優が生まれるか? 興味のある方は是非、TVBの特集ページ2005年度香港小姐競選でチェックしてみてください。

●from 香港在住のMeijia:profile
日本を出て10年、香港在住7年目。スーツのビジネスマンより上半身裸(刺青入り)の男たちが多い工場街勤務。一度でいいから中環で働いてみたい!


music & cinema

●コンサート情報

譚詠麟「歌者戀歌濃情30年演唱會」(8/25-9/3:香港コロシアム)
香港歌謡界の「校長」ことアラン・タム(譚詠麟)、久々のソロコンサート。10日間連続公演とは、さすが永遠の25歳!

孫燕姿「香港演唱會2005」(9/9-10:香港コロシアム)
シンガポールの歌う妖精、北京語歌謡界の小天后・ステファニーがついに香港で初公演。チケットはすでにソールドアウトとか。

HK Disney
●新譜情報

「Hong Kong Disneyland - The Grand Opening Celebration」
香港ディズニーランドがいよいよ9月12日オープン! その開園を記念して発売される豪華コンピレーションアルバムです。広報大使のジャッキー・チョン(張學友)はじめ、香港及び中華圏を代表するトップシンガーが、ディズニー映画の名曲を歌っています。(*クリップで香港ディズニーランドを特集しています。)

●映画情報

『阿嫂/Mob Sister』
監督:黄精甫(ウォン・ジンポー)
主演:林嘉欣(カレーナ・ラム)、劉心悠(アニー・リウ)、曾志偉(エリック・ツァン)、黄秋生(アンソニー・ウォン)
メジャーデビュー作『ベルベット・レイン』が今秋、日本でも公開される新鋭・黄精甫の第2作目。お嬢さん的イメージのカレーナが極道の妻を演じる他、曾志偉、黄秋生に任達華(サイモン・ヤム)、劉[火華](リウ・イエ)、方中信(アレックス・フォン)、謝君豪(ツェ・クァンホウ)という豪華メンバーの競演も見ものです!


Hot Information

●summer Digital Cinema 「F4 Music World」開催(7/22-8/11)
昨年の「F4 Film Festival」に続き、東京都写真美術館にてF4のレコーディング映像を連続上映予定。
会場:東京都写真美術館 1Fホール 10:30/13:00/15:30/18:00
料金:前売券/800円、当日/1000円(税込)
●GTF TOKYO CINEMA SHOW 2006 で『ウィンターソング』を試写上映(8/11)
日本最大の試写祭り「GTF TOKYO CINEMA SHOW 2006」では、11月に公開予定の『ウィンター・ソング』(『如果、愛/Perhaps Love』)を8月11日の18:30よりイイノホールにて試写上映予定。一般観覧はHPの各作品応募フォームより応募。(締切り:7/31)*詳細は公式サイトへ。
・ウィンター・ソング(05/香港)
 監督:ピーター・チャン 主演:周迅、金城武、ジャッキー・チョン、チ・ジニ
更新日:2009.10.16
●back numbers

■香港の基本情報■
人口:約690万人
主な言語:広東語・英語
時差:-1時間
通貨:香港ドル
現地レート*
 1万円=669.11HK$
*レートは刻々変動するので、大体の目安としてご覧ください。

香港新発見!

●香港の情報サイト
香港政府観光局
キャセイパシフィック航空
キャセイホリデージャパン
TVB大富
 (スカパーTVBの番組放送)

楽楽チャイナ
 (スカパー中華圏番組放送)

エクスプロア香港
 (香港総合情報ポータル)
get-honkong.com
 (香港映画情報:休止中)

亞州明星総覧
 (中華圏スターの総合リンク)

Enjoy China
 (中華ポップの着メロサイト)


●香港の現地情報(繁体中国語)
Yahoo! Hong Kong
明報
 (香港の硬派新聞)

東方日報
 (香港の大衆新聞)

TVB Online
 (たまにネットライブもあり)

香港ラジオ
 (番組がネットで試聴可能)

商業ラジオ
 (番組がネットで試聴可能)

HK TICKETING
 (現地チケットを予約・購入)

香港国際映画祭
 (公式サイト・3月開催)

yesasia

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●香港の現地情報(日本語)
The 香港
 (香港生活便利情報)


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