ござに座って食事を楽しもう。
2004年7月20日
いすに座らず、地面に直接座って食べる所をレセハン(Lesehan)といいます。もともとはジャワ語からきている言葉で、中部ジャワではごく普通の屋台の形態のひとつです。
そのレセハンがジャカルタで味わえる場所として知られているのは、南ジャカルタにある繁華街の一つBlok M。ここでは、昼間は歩道になっているところ全面にござがひいてあり、数々のおかずのなかから好きなものを選んで食べることができます。うずらのたまごの串、豆腐などのサイドメニューは2000ルピア前後から。魚のあげたもの、野菜などなどは5000ルピア前後から。種類は豊富、ごはんにいろいろのせて満腹までどうぞ。
またここで楽しみたいもののひとつに、テ・ポチという飲み物があります(5000ルピア程度)。ポチとはお茶をいれる急須のことで、ジャワでは写真のように土でできたものを使います。これでいれた紅茶がテ・ポチ。氷砂糖をいれて熱々を楽しみます。
お茶といえばアフタヌーンティ、ではなく中部ジャワでは夜のおしゃべりの友。お茶だけで何時間も夜遅くまで友人と語り合う、という光景もめずらしくありません。また、夜遅くに食べたい、語りたい、という人には、同じエリアの別ブロックに夜12時ごろから開く同じようなレセハンも登場します。
ゆっくりおしゃべりをしたい人、食事をしたい人には時に邪魔な存在でもあるようですが、さまざまな楽器や道具を使う人たちが歌や音楽を奏でる光景にも出会えます。この日はあいにく遭遇できませんでしたが、名物となっているのが伝統楽器ガムランを奏でてくれるグループ。こちらは迷惑がられることなく、楽しむ人が多いようです。
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