オーディション・発掘番組が大流行。
2004年8月5日
インドネシアで今はやりのテレビ番組といえばオーディション番組。そのブームに火をつけたのが民放インドシアールの『AFI(Akademi Fantasi Indonesia)』。この番組はメキシコのオーディション番組からライセンスを得てインドネシア版として制作したものです。ちなみにAFIはその大・大人気にあやかり現在3期目、同時にチャイドル発掘番組 AFI Juniorも放送しています。
このブームをそのまま放っておかないのは当然、他局でも同様の番組を制作するようになってきています。RCTI局で現在放送中の『Indonesian Idol』。こちらもやはりオリジナルは外国。まもなく優勝者が決まることになっています。
また、上の二つはポップ歌手の発掘ですが、インドネシア独特の音楽ジャンル、ダンドゥッド歌手を発掘する番組を放送しているのがTPI局。その名は『KDI(Kontes Dangdut TPI)』。
いずれの番組にも共通していえるのは、各地方からの代表者を集め首都ジャカルタに呼び、隔離状態の共同生活を送らせること。毎週、テーマにあわせた歌を歌う番組が一度放送され、そこで毎回1人の参加者が落選していく、という方式をとっていること。勝者を決めるのは視聴者、携帯電話のショートメッセージで投票、ということです。
毎週1回の番組のほかに、共同生活を送る彼らの日々を毎日放送しています。これによって視聴者が未来のスターとの一体感を得るまでの浸透ぶりです。
歌手発掘のほかに、モデル発掘(インドシアール局、TV7局)、プレゼンター発掘(メトロTV局)、タレント・役者発掘(トランスTV局・RCTI局)といったものも登場しています。また、テレビでの放送については未定ですが、大手プロダクション Multivision Plus も全国6都市で役者の発掘を行なうことにしているそうで、これまで公開オーディションのほとんどなかったこの国では一大ブームとなっています。
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