断食明け、
まずはおなかにやさしいものを。
2004年10月20日
早朝から夕方の陽が落ちるまで、飲食を含めすべての欲求を絶つ断食。今年は断食明けが18時ちょっと前(首都ジャカルタの場合)にあたります。その時間になると、路上では断食明け用のさまざまな食べ物・飲み物が並び始めます。
約14時間の断食後ですから、おなかが減ったといって、いきなり重いものや刺激のあるものを食べてはいけません。胃を壊し、次の日から断食ができなくなる原因となります。まずはおなかにやさしく、すぐにエネルギー源となる甘いものから入る、というのが常。温かくて甘い紅茶や、ココナッツで煮た果物ぜんざい Kolak を食べます。
Kolak にはイモ・カボチャ・バナナなどを煮込んだものと、Biji Salak といってイモを餅粉で団子状にしたものを入れたものがあり、いずれも味付けはシンプルにココナッツミルク、砂糖、香りつけの Pandan の葉でできあがり。
また、やはり大事なエネルギー源であり糖分でもあるナツメヤシの実(Kurma)も、必須アイテムとなっています。これはどこにでも携帯できますから、道中で時を迎える人にもぴったりです。
普段から消費しているものながら、この時期シロップ(カキ氷のシロップのようなもので、こちらでは水でといてジュースのように飲む)やクッキー・ビスケットの類はスーパーで山積み。断食明けの軽食として、またその後の来客を迎えるアイテムとして欠かせません。
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