お歳暮と年賀状の準備の季節。
2004年11月3日
まもなく1ヶ月の断食月が終わり、14日にはイドゥルフィトゥリと呼ばれる大祭が開かれます。この時期になると、日本の年末年始と似た2つのことがらが行われます。
1つは贈り物を贈ること。日本だと「お歳暮」のような習慣で「Parsel」といいます。スーパーやデパートではお歳暮商戦ならぬ、Parsel祭りが繰り広げられ、各店舗工夫を凝らしたラッピングや商品ラインナップで人々の目を引きます。
食べ物や日用雑貨(食器など)を送るのが主流で、写真のように10万ルピアから50万前後のものが多いようですが、なかには携帯電話や電化製品、ボヘミアングラスなどの高級品を盛り込んだ、100万ルピアから数百万ルピア以上という高額商品も登場しています。
もちろん、自分たちで中身を選びラッピングをしてもらったり、あるいは商品選びから包装まですべて自分でやることもできますので、その為のかご、包装紙、リボン、セロファンなども一緒に売られています。日頃お世話になった人に、ちょっと気の利いたものを贈るというのは素敵なことです。
もうひとつは年賀状。この時期はイスラム暦でいうと新年ではありませんが、イスラム教徒には、年賀状に似た挨拶状を親戚、知り合い、ビジネス・パートナーにおくる習慣があります。断食明けの時期には会う人に「これまで失礼なことをしてきたかもしれないので、お許し下さい。」といった挨拶をします。これと同じ文句をやはりカードにもかき、日頃の行いを許しあうという行事です。
現在は、E-mailや携帯電話のショート・メッセージが普及して、簡単に挨拶ができるようになったので、カードを贈るという習慣も減ってきているようですが、やはりカードが届くのはうれしいもの。インドネシアにイスラム教徒の友人のいる人はぜ、ひこの時期にカードを贈ってみてはいかがでしょうか?
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