マンゴーで夏バテ防止!
2004年7月1日
デリーは今、40度〜45度の夏真っ盛り。何もしなくても体力を消耗して、何をするにも気力を無くしてしまう、インドの長い夏。さて、人々はどうやってこの暑さに対処しているのでしょうか?
そんな最も暑い季節の必需品はマンゴー。インドの人々に最も親しまれている「果物の王様」です。現在、世界のいたるところで栽培されていますが、原産地はインドだとか。16世紀頃、ポルトガル人がインドからマンゴーをアフリカに運び、18世紀には西インド諸島やブラジル、メキシコ、フロリダ(USA)などへと生産地が広がったとのこと。現在では世界中でマンゴーは1000種類以上もあり、その中でもインドには500種類以上があります。
マンゴーは人参とは比較できないほどのカロチン(ビタミンA)を沢山含み、ビタミンC、鉄、カルシウム、ニコチン酸、サイアミンなどの栄養価のとても高い果物です。インドで盛んなアユールベーダ療法(5000年の歴史を持つインド式治療)の薬としても、マンゴーは高く評価されています。
日中は日射病から身を守るために、未熟の青いマンゴーを茹でて果肉を搾り出し、塩や砂糖を混ぜて冷たく冷やし、外出前に飲んでから出かけます。マンゴーの種は、赤痢や下痢の治療に、また血液を清浄にする働きもあるすぐれもの。
その他、未熟の生のマンゴーはピクルスに、また皮をむき果肉をスライスしたものを乾かして、豆料理等やサンバー(豆スープ)に使うと酸味が出て、夏の料理にはぴったりです。もちろん、そのまま冷やして食べるのも美味。熟したマンゴーの味は果肉が多くて、とても甘くジューシーです。
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