テイージ祭り
2004年9月3日
夏が過ぎ、7月〜9月までがモンスーン期。1年分の雨がこの時期に集中して降ります。視界一面が雨で潤い、木は緑が映えるようにとても美しく見える今日この頃。
この時期、パルバテイ女神が自分の主人シバ神との結婚生活の至上の喜びと、最高の幸せを象徴するお祭り、テイージ祭が行われます。神様の祝福にあやかりたい人は、この日を待ち焦がれています。日ごろ家事に専念している女性たちも、この日ばかりは家の雑用から逃れ、おおいいに着飾り、歌ったり踊ったり…と楽しみます。人々は大きな木にブランコをつるし、フォークダンスや歌を歌い、そして手や足にはメンディと言う即席刺青を施し楽しみます。
デリーハットでのテイージ祭りに出かけてみました。土曜日とあって、たくさんの人が集まっていました。会場の入り口では吹奏楽団が雰囲気を盛り上げています。会場内では寸劇などの催しがあり、時間を決めて上演されています。
やはりメンディ刺青が一番のアトラクションのようで、大きな舞台を作り、そこでメンディ・アーティストが客の手や足にいろんな模様を展開していきます。メンディ(へナとも呼ばれる)は、木の葉を乾燥させて粉にしたものをユーカリ油と水で溶き練り合わせ、絵の具のようにしたもので、手や足に模様を描きます。片手100ルピー(約250円相当)。相場から考えると高いのですが、この日ばかりは女性たちも奮発しているようです。
誰の顔を見ても、自分の手に施された模様を感激して眺め、とても楽しそうでした。最近、日本の美容室でも髪染めにヘナを使うようになりましたが、こんな使い方もあるのです。
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