「ディワリ」で賑わう明るいデリーの夜
2004年11月18日
11月12日の新月は「ディワリ(Diwali)」のお祭りでした。前回『ラーマーヤナ』の叙事詩でふれたラーマ神は、14年間の国外追放を克服して、この日に自分の王国に帰ってきます。本来は、この帰国をお祝いしていたのですが、時代の流れとともに、ラクシュミ神とガネーシャ神を最も祝うようになりました。
「ディワリ」にあたる新月の2日前を「ダンテラス(ダン=お金、テラス=13日目)」と言い、ちょうど満月から13日目にあたるその日に買い物をすれば、その年は幸運とお金に苦労しないという言い伝えがあります。昔は金か銀のコインを買うのが習慣でしたが、実用的でないため、最近ではステンレス製の食器やなべを買うようになりました。
「ディワリ」の夜は新月で暗いので、家の回りに思いっきり明かりを灯し、ラクシュミ神がやってくるようにして、家の入口にはこの神様の足跡を描き道しるべとします。また、夜中もドアを開放したままなので泥棒が入ることもあるとか…。
この時期、日本のお歳暮を贈るような習慣で、親戚、お世話になる人、ビジネス関係など、お互いに贈り物をします。グリーティング・カードを送るのも通常です。贈り物の多くは甘いお菓子、あるいはドライフルーツ(アーモンド、カシューナッツ、干しブドウ、ピスタチオなど)の詰め合わせ、その他なんでもOK。この日から会計年度を始める州もあるほど、大切なお祭りです。
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