入口にあるブルース刑事を模したマネキン人形に目が止まりますが、アジクロ的には漂うスパイスの香りが気になります。それは少し先のインド料理店『ミルチ』さんの開けっ放しになった扉の奥からのものと判明。テレビでインド映画の名場面集を見ながら、カレーを頂くこととなりました。こじんまりとはしていますが、センスのよい内装に心もなごみます。
続いては、この通りに1号店、2号店と店舗を拡大されている『ハンサム食堂』さん。こちらはタイ料理のお店です。2号店にお邪魔してみると、2階のお座敷に案内されました。お座敷で頂くタイ料理もオツなもの。窓の外には赤提灯が並び、どこの国にいるのか分からなくなるほど不思議な気分になります。夏は窓が全開になるそうなので、浴衣でくつろげば、開放感マンテンとなること間違いなし。他にも、ここには中華、沖縄、といろいろなお店が並び、一度入ったら出られないような、妖しさとチャーミングさとを併せ持った通りとなっています。
夜は夜の魅力を持ったこの通りですが、月一で昼も盛り上がりを見せています。それは第三日曜日に開催される「昼市」と呼ばれるイベントで、各店舗が机や椅子を表に出して、屋台感覚で自慢のメニューを提供してくれます。もちろんお酒もありですから、これからの季節、まさにピッタリといえましょう。ごちゃごちゃ感と、それがプラスに働いたアットホームさ。アジアは市場が面白い、という意味では、このイベントもアジア的というべきでしょうか。
●from 東京在住のきむ・たく:profile
アジアの音楽が好きな壮年男子。DJライターのかたわら、都内某所でアジアン・カフェバーも経営。
|
|