ストーリーはこんな感じです。日本に渡ってきた韓国人男性コ・スは、町屋にバイトをしながら住み、コン・ヒョジン(女性)と恋に落ちます。そこに現れたのは、韓国に置いてきた恋人のチョ・ユニ。そして彼は「記憶喪失」に陥り、ヒョジンと共に時を過ごします。徐々に記憶を戻しかけたコ・スが、7年後に「めがね」をかけてふと花屋を覘いてみれば、そこには…。
ちょっと話を端折りましたが、実はこのエンディング、僕は泣きました。記憶喪失、めがね、とくれば「冬ソナ」ファン必見でしょうし、3人とも韓国の人気俳優で、しかもコ・スとチョ・ユニがこの後、恋愛の噂をされているとくれば、もう見ないわけにはいかないでしょう。こんな感動ドラマの舞台に、町屋が選ばれているのです。
では、そのエンディングを飾る花屋さんにお邪魔して見ましょう。場所は京成線町屋駅を降りてすぐ。スーパーのSEIFUの真ん前で、名前は「フラワーショップ・アイ」さんです。PVをご覧になった方なら、ここであの撮影が…とジーンとくることでしょう。
実は、瞬間的に花屋さんの電話番号が出る場面があって、そこでテープを止めて番号を控えて伺ったのですが、同様の人が結構いるようで、オン・エアが(韓国で)開始されると、電話が幾つもかかってきたそうです。しかも、日本語ではないので店員さんも対処しきれなかったとか。また、実際にPVの通りに足を運ぶ方もいらっしゃって、当然、そうした方も寄られたそう。スヨン嬢のファンなのか、それとも3人のうちの誰かのファンなのかは推測できかねますが、皆さん、何とも熱心です。
また、収録時間は半日以上かかったそうで、短編ドラマなみのクオリティに、やはりとの印象も覚えました。実際の店員さんもチョ・ユニ以上に魅力的な方で、素敵なアレンジをしてくれます。休日の午後は、こんなお店で花を買って自宅に飾ってみてはいかがでしょう?
余談ながら、近くには「家に帰っても何もないぞ〜」とエンドレスに流している美味しそうな居酒屋さんがあって(確かに寄ってみたくなるキャッチコピーです)、撮影時もこのテープは流れていたんだろうか、なんてことを想像したら楽しくなってしまいました。ドラマティック韓国を引き込む町屋のパワー。やっぱり町屋は凄い町です。
●from 東京在住のきむ・たく:profile
アジアの音楽が好きな壮年男子。DJライターのかたわら、都内某所でアジアン・カフェバーも経営。
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