先日、アジアのミュージシャンを幅広く紹介するTAM(東京アジア・ミュージック・マーケット)と呼ばれるイベントがありましたので、行って参りました。韓国、中国、タイ、各地の歌手が出演したのですが、最終日10月23日の「コリア・インディーズ・ディ」(会場:渋谷eggman)に出演したのが、ベトナムから来日した男性シンガーのゴク・ソンさんです。
よく、ベトナム人を対象にしたコンサートというと、出演するのがベトナムからアメリカに渡り、現在アメリカで活動しているベトナム人歌手、というのが一般的だったりします。が、ゴク・ソンさんはベトナム本国で活動されている方。会場に入ると熱気が凄いです。都内のベトナム人が多数集結、といった感じで、日本じゃない…。
1968年生まれの方で、発表したアルバムはナント100枚! それってホント?と思いたくなるような数字ですが、観客の反応を見れば彼がトップ・スターというのは一目瞭然です。人呼んで「ベトナムのプレスリー」。バラードやゆっくりした曲も歌えば、鍛え上げられた体でリッキー・マーティンのようなダンス・ナンバーも披露。日本語の曲もあれば、お客さんがステージに上っての2ショット撮影会も当然ありで、エンターテインメントな方です。
さらにビックリしたのが、コーラスで参加した二人の男性が突然日本語を話したこと。お二人はSAKAIさんとWADAさんで、ゴク・ソンさんに師事し、ベトナムで歌手デビューをしている方。しかも、ベトナム初の日本人アイドル。若い才能ある方が、いろんなところで活躍してるんだな、って痛感した一日でした。そしてベトナムのポップスも要注目です。 ●from 東京在住のきむ・たく:profile アジアの音楽が好きな壮年男子。DJライターのかたわら、都内某所でアジアン・カフェバーも経営。