1階に戻って、お酒を頂きながら、カウンターの辺りを見回すと、一枚のちらしが。韓国映画祭のちらしですが、それぞれタイトルのところに、ボールペンで何やら書き込みがされています。コメントを付けているのは韓国留学生のアルバイトの方で、「ビデオ」とあるのはビデオで十分とか。韓国映画ならオールOK的な風潮の中で、こんな率直なコメントはとても有難いです。映画祭前にこちらで情報を仕入れて行けば、ハズスことはなく、帰りに寄れば、映画の話で盛り上がること間違いなしです。
カウンターには漫画家、評論家としても著名な高信太郎先生の著書も置かれており、料理を待つ間、ちらっとページをめくればさすが、タメになります。語呂合わせで韓国語を覚えれば、いつの間にやらスラスラです。そして流れる音楽はスタンダードなジャズ。駅裏の落ち着いたスペースで、疲れた体も癒されます。
大久保でコッテリとした韓国料理を食べるのもいいのですが、路地裏での韓国家庭料理、いかがですか? 近くには、韓国留学経験のある店主の方が経営されている、漫画家さんの集う居酒屋もあり、阿佐ヶ谷でも注目度の高いエリアになっていますので、途中下車しても寄る価値は大です。
●from 東京在住のきむ・たく:profile
アジアの音楽が好きな壮年男子。DJライターのかたわら、都内某所でアジアン・カフェバーも経営。
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