美しい「5月の新婦」になりたい!
2004年5月15日
韓国の結婚シーズンは穏やかな天気が多い秋や春、5月と10月です。その韓国の結婚式場を訪ねて見ると…。
式はまず、新婦のウェディング姿が美しい洋式から。昔、韓国では「三従之道」といって「女は幼いときは父に、成長したら夫に、年老いたら息子に従うべきだ」という中国からきた表現がありました。そのためか、結婚式では新婦の父が新婦の手をつないでバージンロードを入場。壇上の前に立っている新郎に手を渡す風景が多く見られました(今は、平等思想から一緒に入場するケースも多いですよ)。祝歌も明るくて軽い曲を選び、雰囲気を盛り上がらせるなど、厳粛というよりお祝いムード一杯です(ちなみに先週出席した先輩の結婚式でも、大学新入生のかわいらしい後輩女の子たちが歌で盛り上げていました)。
式が終わったら、新郎・新婦は韓国の伝統婚礼衣装に着替えて、式場内に用意されてあるペベク室へ(その間、招待客は披露宴で食事)。ペベクとは、古来より継承されてきた伝統式で、新婦の家で婚礼を行い、新郎の両親へ挨拶をしに訪れることから来ました。きれいに装った新婦は、新郎の両親と親戚に次々とジョル(お辞儀)をし、新郎の父も新婦に多産・富を願う意味でナツメを投げます。
韓国式結婚式の定番は、なんと言っても結婚式前に事前にする野外撮影! 最近はだんだんスタジオ撮影に変わる傾向でもありますが、一番美しい姿を残したいという気持は変わりません。野外やスタジオで芸能人のようにポーズを取り、きれいに撮影・アルバムに残します。シーズン中は、韓国ソウルの名所、ロッテ・ワールド(ジャムシルにある遊園地)やキョンボックン(景福宮)で、野外撮影をしている結婚カップルをよく見掛けます。韓国の結婚文化に触れてみたい方は、是非一度訪れてみてはいかかでしょうか。
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