この夏、
いよいよあの女性がやって来ます。
『親切なクムジャさん』
2005年7月20日
今、韓国では『親切な金子さん（＝クムジャさん）』という一本の映画がホットな話題。映画界に波乱を巻き起こしそうな気配です。そして、その試写会が先日7月18日にソウル都内で行われ、ますますその期待が膨らんでいます。そこで今回は、今やアジア最高の韓流スターとなったイ・ヨンエ主演の最新映画『親切なクムジャさん』をご紹介します。
『親切なクムジャさん』は、『オールド・ボーイ』で一躍韓国映画界で影響力のある人物となったパク・チャヌク監督の作品。個性派俳優のチェ・ミンシクとMBCドラマ『大長金』（『宮廷女官・チャングムの誓い』）のヒロインであるイ・ヨンエが共演しています。
映画の内容を簡単にご紹介しましょう。イ・ヨンエ演じるイ・クムジャ（金子）は、わずか20歳という若さで、児童誘拐事件の容疑者として世間に知られることになります。そして世間は、彼女の年齢と美しい外見に驚きます。クムジャは本当に、天使のマスクを被った悪魔なのでしょうか？
クムジャは13年間刑務所で服役し、ひたすらべク先生という人物への復讐を企みます。ベク先生と彼女には一体どんなことがあったのか？ 出所後、パン屋に就職した彼女は一見平凡な生活を続けながら、実は緻密な復讐の準備をします。そしていよいよ、塾教師をやっているベク先生を発見。一体、クムジャの復讐の結末はどうなるのでしょう？
この映画は先日試写会を終え、7月29日の封切りを待つだけとなりました。パク監督は前作『オールド・ボーイ』でも衝撃的な復讐ストーリを見せました。『オールド・ボーイ』マニアたちは、今回の『親切なクムジャさん』でも彼特有の復讐映画を期待しています。
しかし、前作ほどのドラマチックな逆転は見られないようで、復讐というより救援メッセージへと向かうシニカルな展開を見せるそうです。また極端な感情表現のため、誘拐、同性愛、殺し屋など、様々な素材や状況を利用しているとか。さらに、イ・ヨンエの演技も以前の『大長金』の優雅で賢いキャラクターとは違い、天使と悪魔の両面で魅了します。
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