安らぎの街 Teluk Intan
2004年4月21日
Teluk Intan(テロクインタン)は、マレー半島西海岸の中部 Perak州(ペラク州)にある小さな街です。クアラルンプール、イボー、ペナンほと大きな都会ではありませんが、人口が17万人を越えたので、4月4日についに「市」に昇格しました。
200年前のイギリス植民地時代には、街中を貫くペラク河を利用して、当時のペラク州内の錫やゴムの輸出、また海外からの輸入貨物を扱う重要な港町でした。今のペラク河はもう昔の主導的地位を失っていますが、住民がのんびりと三々五々で釣りをしたり、船を漕いだりする光景を目にすると、ささやかな幸せを感じさせます。
テロクインタンは古い時計塔がシンボルで、昔からこの塔の下は行事や祭りを行なう広場になっています。また、市の中心に設置されている大きな石も、植民地時代からの200年の歴史を持つ古跡です。今、市内では様々な新築の建物が増えていますが、このような植民地時代の古い建物がまだ残されているところが、テロクインタンらしい風情です。
今は農業と中小企業が経済を支えているテロクインタンに、新しい発展要素が入り込んできました。地理的にちょうど西半島の中部にあり、首都クアラルンプールから車で約2時間の距離しかないので、定年を迎えた都会人が、住み心地のよいテロクインタンを第二の人生の出発点に選び、移住してくるようになったのです。そのため、市政府も積極的に全面発展を進めています。
5月1日〜4日はマレーシアも連休に入るので、テロクインタンへ足を運ぶ国内やシンガポールからの観光客が増えることでしょう。
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