story
ソウル鍾路(チョンノ)の路地裏。ジンテ(チャン・ドンゴン)は父が亡くなった後、家族の生計を支え懸命に生きている。生活は苦しいが、愛するヨンシン(イ・ウンジュ)との結婚と、この世で最も大事に思っている弟ジンソク(ウォンビン)の大学進学のために生きる毎日は幸福だった。
運命の日、6月25日。平和だったソウルの街は一瞬にしてサイレンの音と爆発音、人々の悲鳴が渦巻く修羅場に変わった。戦争が勃発したのだ。避難列車に乗るためにたどり着いた大邱の駅で、ジンテとジンソクは軍人たちにより強制徴用され、軍用列車に乗せられる。二人は訓練を受ける余裕すらなく、韓国軍最後の堡塁である洛東江(ナクトンガン)防御線に実戦投入された。弟ジンソクと同じ小隊に配備されたジンテは、ジンソクの召集解除を求めて大隊長に会いに行く。
大隊長との面談で、弟を除隊させるためには何をしなければならないかを覚ったジンテは、弟を救うため銃を取り英雄になることを決意。ただ弟の生存を願うという理由だけでジンテは敢えて危険な任務を遂行し続けるが、ジンソクはそんな兄を理解できない。二人の溝が徐々に深まっていくなか、ジンテは数々の任務を成し遂げ、勲章を手にして、ジンソクを家に帰らせようとするが、ジンソクは拒否し、二人の仲は決定的になっていた。そんな二人の前に、思いもかけない運命の罠が待ち受けていた。