story
青いブルカに、青い日傘をさした女性ノクレ。彼女には夢があった。ノクレは毎日父親の馬車で宗教学校に通っていたが、目的の場所は違った。彼女は白いハイヒールに履き替えると、女性に一般的な学問を教える普通学校へと向かった。
その日、女子生徒たちは先生に将来の夢を尋ねられた。教師、エンジニア、医者、と誰もが未来への希望を持っていた。最後の「アフガニスタンの大統領になりたい人は?」の問いかけに、メガネをかけた少女ミナが立ち上がる。ノクレも勇気をだして立ち上がった。
パキスタンから帰還民をのせたトラックが到着し、ノクレは帰る場所のない彼らを自分の住む家へと案内する。「パキスタンの大統領は男?女?」と尋ねてみた青年と、やがて親しくなるノクレ。二人は自転車に2人乗りをしてカブールの町を走る。その青年は詩人だった。
●宣伝担当者のおすすめポイント:
22歳の「映画の中で育った」国際的なイラン女性監督と22歳の「映画を知らなかった」アフガニスタン女性の出会いから生まれた、アジアの映画史に残る女性映画の傑作です。