コウノトリの歌
(原題:Song of The Stork)
story
サイゴン解放25年の前日、2000年4月29日。ハノイの街はいつものようににぎわっている。ベトナム人の映像作家トラン・バン・チュイは従軍カメラマン時代を思い出し、感慨に浸っていた。なぜ大勢の仲間は死んだのに、私は生き残っているのだろうか…。
ベトナム解放軍キャンプで大勢の若者が訓練を受けている。 ハノイ出身のバン(クアン・ハイ)は詩人だ。彼には恋人ホアイ(ドー・ハイ・イエン)がいて、ホアイはバンとの結婚を望んでいる。しかしバンは入隊して訓練を受けていた。バンはホアイのことばかり考えて一向に訓練に身が入らない。隊長は「戦争は長引く。待つのは耐えられないだろう」といって3週間の休暇をくれた。バンはホアイと結婚式を挙げる。
バンは撃たれて負傷した。 ハノイでは空爆が激しくなっていた。ホアイはバンとの間に生まれた娘ヒエンを守っていたが、意を決して前線にいるバンに会いに行く。
●宣伝担当者のおすすめポイント:
トラックに乗せられて戦地に赴く若き兵士たち。アオザイを風に揺らす乙女がたたずんで見送る。彼女に新妻の面影を浮かべる兵士。愛する親兄弟、妻子と引き裂かれ、ふるさとを後にする青年たちのエピソードは、すべて本当にあったことです。戦争の中にも青春の輝きはあり、それぞれの想いがあります。ベトナム戦争の真実を、初めてベトナム側から描いた映画が本作です。
|