生命(いのち)−希望の贈り物(Gift of Life)
story
1999年9月21日に台湾全土を襲った台湾大震災。マグニチュード7.3の激震がもたらしたのは、2500人以上の行方不明者と死者だった。土砂は容赦なく家屋を飲み込み、緑溢れる九分二山は一晩にしてあとかたもなく土にかえってしまった。
日本に働きに行っていた藩夫妻はすぐ台湾へ帰国。妻の兄夫婦と共にうずもれた家族を探す。周姉妹は家族を見つけることができず、49日を過ぎて捜索が打ち切られると九分二山から離れた。一家のほとんどが帰らぬ人となった羅佩如は、親族の捜索を10日間延長してもらうが、見つけることができなかった。
突然家族を失うという大きな喪失感を抱えながら、どうやって人は暮らすことができるのか? 監督が友人と交わす手紙のやりとりを通して、地震によって肉親を失った家族の悲しみが、今は老人ホームで暮らす監督の実父との関係とともに描かれていく。
●宣伝担当者のおすすめポイント:
本作は1999年9月21日に起きた台湾大地震後の被害者家族の再生を描くドキュメンタリーです。肉親を失った家族の人生は一変します。地震は一瞬でも人々や町に深く傷跡を残していきます。人は心におった痛みをどうやって乗り越えられるのでしょうか? どんなに理不尽で悲惨な光景を見てしまっても、人が生きていくという暖かさをみつけられるはずという、監督の「希望」にかける思いが伝わってくる作品です。
|