恋の風景(戀之風景/The Floating Landscape)
story
マン(カリーナ・ラム)は、病気で亡くなった恋人サム(イーキン・チェン)が最後に描いた絵の風景を求めて、青島へやって来る。画家だったサムは13歳で香港に移住して以来、一度も故郷に帰ることなく死んでいった。恋人が最後に残した幼い頃の記憶の風景、その風景が頭から離れないと最後の瞬間まで言っていたサム。そして今、マンの頭からもその風景が離れることがなかった。
サムの親戚にあたるトンの美容院を手伝いながら、マンは見知らぬ街であてどなく、満開の花と木々が描かれた風景を探し求める。そして、サムが残した日記を慈しむように、一日ずつを書き写すことだけが、彼女にとっての救いだった。
ある日、マンは郵便配達をしながら絵本作家を目指しているシャオリエ(リィウ・イェ)と出会う。初めて青島に到着した時、道を尋ねたのが彼だった。シャオリエは仕事の傍ら、マンの風景探しを手伝うようになる。次第に少しずつ距離が縮まっていく二人。そして、シャオリエは秘かにマンの似顔絵を描いて、彼女への思いを募らせていく…。
●宣伝担当者のおすすめポイント:
香港発純愛悲恋ラブ・ストーリーの傑作。恋人を病気で失ってしまい、立ち行かなくなってしまった女性が、新しい一歩を踏み出すまでを繊細なタッチで描いた作品。喪失感を皮膚感覚で訴えてくるような映画です。恋人を亡くす、ということまでいかなくても、失恋の経験がある女性なら誰でもこの映画の持つせつなさに、はまると思います。台湾の人気絵本作家ジミーのアニメーションも必見!
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