logo

SAYURI

監督:ロブ・マーシャル
原作:アーサー・ゴールデン「Memories of a Geisha」
脚本:ロビン・スウィコード、ダグ・ライト
撮影:ディオン・ビーブ, ACS, ASC
衣装デザイン:コリーン・アトウッド
音楽:ジョン・ウィリアムズ
キャスト:チャン・ツィイー/渡辺謙/ミシェル・ヨー/役所広司/コン・リー/工藤夕貴/桃井かおり/大後寿々花

2005年/アメリカ
日本公開日/2005年12月10日
カラー/シネマスコープ/146分
配給:ブエナビスタ インターナショナル、松竹

p2

p3

SAYURI(Memories of a Geisha)

story

 貧しい漁村に生まれた少女・千代(大後寿々花)は、9歳の時に、「おかあさん」と呼ばれる女将(桃井かおり)が仕切る花街の置屋に売られる。そこには、千代と同じ境遇のおカボという少女と、花街一の売れっ子芸者、初桃(コン・リー)がいた。親から引き離された寂しさ、下働きの辛さ、初桃の冷たい仕打ち…それは、幼い少女には過酷すぎる日々だった。

 全ての希望を見失った時、千代に運命の出会いが訪れる。ひとり涙に暮れる千代に、立派な身なりの紳士(渡辺謙)が優しく声をかけたのだ。「不思議な瞳をしているね。こんな良い日和に泣いてはいけないよ」会長と呼ばれるその男は、千代に涙をぬぐうハンカチと小遣いを手渡すと、連れの芸者たちと共に立ち去る。それは、ほんの一瞬ではあったが、千代にとっては、人生は辛く苦しいことばかりではないと思い出させてくれた、永遠の出来事だった。

 この日から、千代は心から芸者になりたいと願うようになる。芸者になれば、会長さんにもう一度会えるかもしれない…そんな儚い願いが、千代に再び希望を与えたのだ。そして、15歳の時、人生の転機はやってくる。「芸者の中の芸者」と称えられる豆葉(ミシェル・ヨー)が千代を芸者として育てたいと申し出たのだ。豆葉の厳しい指導によって、千代は芸者「さゆり」(チャン・ツィイー)として花開く。

●アジコのおすすめポイント:

これはあくまで、ロブ・マーシャル監督のイメージとして描かれた日本の物語。けっして、リアルな日本の歴史ものを期待してはいけません。見所はなんといっても、中華圏が誇る3大女優の競演! それぞれの個性に合った役所で、特にコン・リーの演技は出色です。セリフが英語でなければ、これが洋画というのを忘れるくらい東洋の物語に仕上がっています。


(c)2005 Colombia Pictures Industries, Inc.
Photo by David James


▼公式サイト 閉じる