天空の草原のナンサ
(The Cave of the Yellow Dog)
story
果てしなく広がるモンゴルの草原に、遊牧民の家族が暮らしている。羊の放牧をするたくましい父親( ウルジンドルジ・バットチュルーン)と優しい母親(バヤンドラム・ダラムダッディ・バットチュルーン)、6歳になる愛らしい娘のナンサ(ナンサル・バットチュルーン)、その妹(ナンサルマー・バットチュルーン)と小さな弟(バトバヤー・バットチュルーン)の仲良し兄弟姉妹。
ある日、母親に頼まれ、一人でお手伝いに出かけたナンサは、寄り道したほら穴で、賢くてかわいい子犬と出会う。ナンサはその犬をツォーホルと名付け、家に連れて帰るが、父親はオオカミの仲間かもしれないと言って、飼うことを許してくれない。「思い通りにならないこともあるのよ」と、母親に優しく諭されるナンサ。だが、父親が町に羊の皮を売りに出かけて留守にするのをいいことに、ナンサはこっそりツォーホルを飼い始める。
父親が町から戻り、草原を移動する時がきた。ゲルを解体し、準備を始める家族達。父親はツォーホルを置いていくと言う。ナンサはツォーホルのことが気になり、お守りを頼まれたのに、弟から目を離してしまう。次の放牧地へ羊達と共に移動する途中、気づくと小さな弟はどこかへいなくなっていた。慌てる母親、馬に飛び乗り探しに行く父親。心配そうに見つめるナンサと妹。
その頃、小さな弟は、よちよち歩きでもとの草原にいた。羊の死骸をついばむハゲワシの大群に近づいていく小さな弟。ロープでつながれたままのツォーホルは、それを見て力いっぱい何度も何度も大きく吠える。はたして、ツォーホルは小さい弟を救うことができるのだろうか…。
●宣伝担当者のおすすめポイント:
ドキュメンタリー作品を多く手がけてきたビャンバスレン・ダバーが、モンゴルの美しい風景と遊牧民一家の生活を女性ならではの優しい視線で描いた『天空の草原のナンサ』。ビャンバスレン・ダバーは、変化の過程にある社会を描きながら、モンゴルの大自然とスピリチュアルな伝統文化への刺激的な旅へ私達を連れて行ってくれます。
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