忘れえぬ想い(忘不了/Lost in Time)
story
ある雨の夜、シウワイ(セシリア・チャン)は、ミニバス運転手の婚約者マン(ルイス・クー)を事故で亡くす。途方にくれる彼女だったが、マンの連れ子ロロ(原島大地)を育てるため、自分もミニバスの運転手になる決意をする。
マンのミニバスを修理して運転手を始めたシウワイだったが、運転にも慣れていない彼女が、客あしらいが難しくしきたりも複雑な業界で稼げるはずもなく、バスの修理代の返済、経費、生活費と支出が増えるばかり。
折り合いの悪い父(ポール・チェン)や姉からも、生活力がないのにロロを引取ったことを非難されてしまう。シウワイは心身共に疲労困憊状態になるが、自分を慕うロロとマンとの思い出を心の支えに、ロロを手放すことも運転手を辞めることもしなかった。
そんな彼女に思わぬ助っ人が現れる。それは、マンの最期を看取った同僚のファイ(ラウ・チンワン)だった。ミニバス運転のコツを教えてくれた上に、ロロの世話もしてくれるファイにシウワイは安らぎを感じ始める。だがマンを忘れることができず、気丈でありたいと意地を張るシウワイと、自堕落な自分のせいで妻子を手放した過去をもつファイが、互いの心に芽生え始めた愛情を口にすることはなかった。
そしてある日、ファイからの資金援助を拒むシウワイは、生活苦に追い込まれ、とうとうロロを手放す決心をするのだが…。
●宣伝担当者のおすすめポイント:
香港の庶民の足ミニバスを舞台にし、過去にとらわれた男女がお互いの愛を確信するまでを描いた『忘れえぬ想い』。ミニバスを運転するシーンでは香港の街並みをたっぷり堪能できるのもこの作品の魅力。主演のセシリア・チャンはもちろんですが、ぜひ注目して欲しいのが子役の原島大地君。日中ハーフの天才子役の演技は絶品です。ピュアで健気でかわいくて、ついつい涙腺が緩んでしまいます。ぜひ、劇場で彼の演技を確かめてください!
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