ブロークバック・マウンテン
(Brokeback Mountain)
story
1963年、ワイオミング。イニス・デル・マー(ヒース・レジャー)とジャック・ツイスト(ジェイク・ギレンホール)はブロークバック・マウンテンの農牧場に季節労働者として雇われ、運命の出逢いを果たす。ともに20歳の二人は、牧場主のジョー・アギーレ(ランディ・クエイド)から、山でキャンプをしながら羊の放牧の管理をする仕事を命じられる。
無口で大人っぽいイニスと無邪気で明るいジャック。壮大で美しいブロークバック・マウンテンの大自然の中で仕事をしているうちに、次第に意気投合する二人の間には、友情を超えた深い感情が生まれてくるのだった。そしてある寒い夜、狭いテントで並んで寝ていたとき、二人はまったくの成りゆきのまま、自然なかたちで肉体関係を持つ。
時代や環境から考えて、長く続く関係でないことは二人にも明白だった。山での労働も終わりを迎え、「またいつか逢おう」という曖昧な言葉を交わしただけで、二人は互いへの想いを深く沈めたまま、何事もなかったように別れる。しかし、ジャックの姿が視界から消えると、イニスは感情を押さえきれず建物の陰で号泣するのだった。
帰郷後、イニスはすぐに恋人のアルマ(ミシェル・ウィリアムズ)と結婚する。間もなく娘が生まれ、イニスは幸せな家庭を築き始める。一方、テキサスでロデオ生活を送るジャックは、ロデオ・クイーンのラリーン(アン・ハサウェイ)と出逢う。地元の大手農耕機材販売会社を所有する父を持つラリーン。ジャックも結婚し、息子が生まれる。
1967年。イニスのもとにテキサスのジャックから、近日中に訪ねるというポストカードが届く。胸が踊り、ポストカードを持つ手が震えるイニス。妻アルマには古い釣り友達がテキサスから訪ねてくると伝えていたが、彼が到着するやいなや熱い抱擁を交わし、衝動にかられて物陰で激しく口づけしてしまう。が、アルマは窓の上からそれを目撃し、大きな衝撃を受けていた。
モーテルで互いの想いを確認しあった二人だったが、現実にはそれぞれ子どもにも恵まれた結婚生活がある。ジャックは、どこかで牧場を経営して一緒に暮らそうと本気で提案するが、イニスは、年に数回の数日間、口実を作って会うことしかできないと告げる。少年時代に目撃した凄惨な光景が、今も忘れられないでいるのだ…。
●宣伝担当者のおすすめポイント:
台詞を語らずとも気持ちが伝わってくる、出演陣の演技が抜群です。本年度アカデミー賞主演男優賞にノミネートされているヒース・レジャーの演技を見ているだけで、自然に涙が頬を伝わってきます。「目で語る」彼の演技は特にお勧めです!
▼公式サイト 閉じる
|