春が来れば(Springtime)
story
中年主婦たちを相手に、市民講座でクラシック音楽を指導しているイ・ヒョヌ(チェ・ミンシク)。トランペッターとして交響楽団のメンバーになる夢もいつしか色褪せ始め、酔えばつい親友のギョンス(チャン・ヒョンソン)に苛立ちをぶつけてしまう。かつての恋人、ヨニ(キム・ホジョン)は、新しい相手を見つけたらしい。
母親(ユン・ヨジョン)と二人暮らしのヒョヌだが、「お母さんにあげて」と栄養剤を持ってきたヨニにつれない態度をとってしまう。「結婚するかもしれない」とヨニに告げられ「幸せになれよ」と応えるが、本当は二人ともまだ相手に想いを残しているのだった。
ヒョヌと母親は、ソウルの古びた一軒家からマンションに引っ越す。何くれとなく心配し、小言をいう母親をつい煙たがってしまうヒョヌは、カンウォン道サムチョク市の中学校で音楽指導者を募集していることを知り、心機一転、その寂れた炭鉱の町に向かう。
トゲ中学の吹奏楽部は、かつては全国大会で入賞したこともあったが、町の人口が減るにつれて部員も減り、学校の中でもお荷物のような扱いを受けていた。今度の全国吹奏楽コンクールで入賞しなければ、廃部になってしまう。
トランペットを吹くのは、おばあさん(キム・ヨンオク)と二人暮らしのジェイル(イ・ジェウン)。サックスのヨンソク(キム・ドンヨン)は、ケニー・Gに憧れていて、付き合っている女の子もいる大人びた少年。意欲もなくやって来たヒョヌだが、次第に子供たちと心を通わせ、若い薬剤師スヨン(チャン・シニョン)とも打ち解けていく…。
●宣伝担当者のおすすめポイント:
人生に挫折した中年男が炭鉱町ののどかな風景の中で再生していく心温まる物語を、あの『オールド・ボーイ』のチェ・ミンシクが繊細に演じ、しみじみと感動させてくれる映画です。色々あるけどそれでも人生は悪くないと、勇気をもらえます。
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