クライング・フィスト(拳が泣く/Crying Fist)
story
1990年アジア大会の銀メダリストとして名をはせた人気ボクサー、カン・テシク(チェ・ミンシク)は、今や落ちぶれ「殴られ屋」として街頭に立っていた。引退後に経営していた工場が火災にあった上、違法建築と叩かれ、後輩のウォンテ(イム・ウォニ)に貸した保証金も踏み倒されたのだ。
莫大な借金を背負い、妻子にも去られたテシクは、学校で息子(イ・ジュング)に恥をかかせたことで息子にバカにされ、妻には再婚話が持ちあがっていた。身も心もボロボロになり、泥酔したテシクの目に「新人王戦」のポスターが焼きつく。ジョージ・フォアマンは45歳でチャンピオンになった。俺はまだ40になったばかりだ…。
喧嘩とカツアゲの荒んだ日々を送る19歳のサンファン(リュ・スンボム)。警察に厄介になる度に、父親(キ・ジュボン)が頭を下げて引取りにくる。ある日大きな喧嘩に巻き込まれ、サンファンは高利貸しの老人を襲って金を奪おうとするが失敗。現行犯逮捕されてしまう。少年院に送られてからも問題を起こし、独房で鬱屈するエネルギーを持て余すサンファンに、刑務主任が声をかける。
連れて行かれたのはボクシング部だった。建設現場で働いていた父親が事故死したのをきっかけに、父のために初めてのリングに立つが負け、応援に来ていた祖母(ナ・ムニ)は過労と心労で倒れてしまう。特例で祖母を見舞ったサンファンは密かに新人王戦に出る決意を固める。
新人王戦の予選が始まった。かつての実力を見せつけ、次々と相手を倒すテシク。全試合をノックアウトで勝ち進んでいくサンファン。ついに決勝ラウンドへ進んだ二人の、人生を賭けた対決が始まる…。
●宣伝担当者のおすすめポイント:
お互いの人生がパラレルに描かれ、まるで2本の映画を観ている錯覚すら覚える二人の男たちは、ドラマの最後に四角いリングで初めて出会います。会話はない、憎しみもない。でも二人には絶対に負けられない理由がある。涙と感動が入り交じるエンディングに、あなたも必ず「希望」を見いだすこと間違いなし!
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