柔道龍虎房(柔道龍虎榜/Throw Down)
story
かつて柔道界で「柔道小金剛」とまで呼ばれたトップ選手のシト・ポウ(ルイス・クー)は、数年前に突然、柔道を辞めて伝説の選手となっていた。酒場の雇われマスター兼バンドリーダーとしてギターを弾き、酒におぼれる自堕落な生活を送り、借金に追われる日々。
そんな時、トニー(アーロン・クォック)という男が酒場に現れて、柔道の勝負を申し込んでくる。試合に応じる気はなかったが、突然、ステージに上がってサキソフォンを吹き出すトニーをシト・ポウは気に入り、臨時で雇うことにする。そこへ、大陸から渡ってきて日本で歌手になることを夢見ているシウモン(チェリー・イン)も酒場に現れ、歌手として雇うことに。その日から奇妙な3人の生活が始まった。
シト・ポウはトニーから再三にわたって組み手を申し込まれるが、なかなか応じない。そんなある日、現役時代のライバルだったレイ・アコン(レオン・カーファイ)が現れ、かつて行われなかった試合の決着をつけたいと申し出る。さらに、シト・ポウの師匠(ロー・ホイパン)が、息子チン(カルバン・チョイ)を助けて、潰れかけている道場を立て直してほしいと頼みに来る。が、実は彼には、応じられない理由があったのだった。
柔道選手権の日、老齢の師匠が自ら試合に出て倒され、病院へ運ばれるが亡くなってしまう。一人残されたチンは自閉症だが、日本の映画『姿三四郎』の歌を愛唱するほどの柔道好きで、シト・ポウを慕っていた。シト・ポウの中で今、忘れかけていた何かが目覚めようとしていた…。
●宣伝担当者のおすすめポイント:
『PTU』『ブレイキング・ニュース』のジョニー・トー監督、最新作。しかも、このタイトルからハードなアクション映画を想像している人も多いのでは…? 『柔道龍虎房』は実は正当な青春映画です。夢につまずいた主人公たちが這い上がる姿には、理屈なしにグッときます。お話とかではなく、映像や音楽が、僕らの心の奥にある「魂」に直接的に訴えかけてくるのです。決してもう若くはない大人たちが、それでも自分の夢を諦めない彼らの姿はどんな青春映画にも負けません。一歩踏み出せずに悩んでいる方に、ぜひ観てもらいたいです。
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