幻遊伝（神遊情人/Tripping）
story
現代の台北。漢方薬店『大和漢薬鋪』の一人娘シャオディエ（田中麗奈）は、父（大杉漣）にいつも反抗してばかり。まだ見ぬ故郷の日本に帰りたいという望みを、ちっとも聞き入れてくれないからだ。いつものようにケンカして家を飛び出したシャオディエは、友人たちとウサ晴らしに出かけ、廃虚のような時代劇の映画村に忍び込む。
一人奥に入っていったシャオディエは、封印のはがれた部屋に閉じ込められて気を失う。その時、彼女の魂は遠い昔の台北にタイムスリップしていた。現代の姿のまま目覚めたシャオディエは、時代劇の撮影現場にいるのだと思い込み、興味深げに近寄って来る男たちを怒鳴りつける。
その頃、役人が横領した金を盗んだ罪で投獄されていたハイション（チェン・ボーリン）とアーゴウ（ホン・ティエンシャン）が脱走に成功。洪水で飢饉になった故郷の村を救うため、隠していた金を村に届けようとしていた。役人の目を欺くため、キョンシーに化けた二人だったが、霊符をはがされた本物のキョンシーにアーゴウが咬まれてしまう。
幸い、キョンシーたちを故郷の村へ帰していた百鶴道士（リー・リーチュン）に救われたアーゴウとハイションは、そのままキョンシーに化けて村へ向かうことに。一方、盗賊の一味と間違われたシャオディエも、一行に救われて共に旅をすることになる。旅の途中で、シャオディエとハイションは次第に恋心を通わせていくのだが…。
●アジコのおすすめポイント：
日本と台湾の合作で作られた楽しい作品。キョンシー帰り、時代劇アクション、せつない恋…と、名作『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』のような物語が好きな方には懐かしい世界が蘇ります。タイムスリップや携帯電話など、現代的なアイテムも組み合わせ、田中麗奈ちゃんが楽しそうにアクションを演じているのも見どころ。相手役のチェン・ボーリンと共に二役で登場します。アーゴウ役のホン・ティエンシャンは名優サモ・ハンの息子です。
▼公式サイト 閉じる
|