logo

ディパーテッド

監督:マーティン・スコセッシ
原作:『インファナル・アフェア』
   (アンドリュー・ラウ&アラン・マック)
脚色:ウィリアム・モナハン
撮影:マイケル・バウハウス
編集:セルマ・スクーンメイカー
音楽:ハワード・ショア
キャスト:レオナルド・ディカプリオ/マット・デイモン/ジャック・ニコルソン/マーク・ウォールバーグ/マーティン・シーン/ビーラ・ファミーガ/アレック・ボールドウィン

2006年/米国
日本公開日/2007年1月20日
カラー/シネマスコープ/ドルビーSRD, DTS, SDDS/152分
配給:ワーナー・ブラザース映画
2006年 ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞
 監督賞(マーティン・スコセッシ)/アンサンブル演技賞
2006年 ボストン映画批評家協会賞
 作品賞/監督賞(マーティン・スコセッシ)
 助演男優賞(マーク・ウォルバーグ)
 脚本賞(ウィリアム・モナハン)
2006年 サテライトアワード
 ドラマ部門作品賞/脚色賞(ウィリアム・モナハン)
 助演男優賞(レオナルド・ディカプリオ)
2006年 サウスイースタン映画批評家賞
 作品賞/監督賞(マーティン・スコセッシ)
 脚色賞(ウィリアム・モナハン)
2006年 ワシントンDC映画批評家協会賞
 監督賞(マーティン・スコセッシ)
2006年 ニューヨーク映画批評家協会賞
 監督賞(マーティン・スコセッシ)
2006年 フロリダ映画批評家賞
 作品賞/監督賞(マーティン・スコセッシ)
 助演男優賞(ジャック・ニコルソン)
 脚本賞(ウィリアム・モナハン)
2006年 シカゴ映画批評家賞
 作品賞/監督賞(マーティン・スコセッシ)
 脚色賞(ウィリアム・モナハン)
2006年 カンサスシティ映画批評家賞
 脚色賞(ウィリアム・モナハン)
2007年 全米映画批評家協会賞
 助演男優賞(マーク・ウォルバーグ)


p2

p3

ディパーテッド(The Departed)

story

 ボストン南部。貧困と犯罪が渦巻くその場所で、2人の男は生まれ育った。ビリー・コスティガン(レオナルド・ディカプリオ)は、犯罪者の一族に生まれ、自らの生い立ちと訣別するために警察官を志す。 コリン・サリバン(マット・デイモン)は、ボストン南部一帯を牛耳るマフィアのボス、コステロ(ジャック・ニコルソン)の手によって、幼い頃から腹心の弟子として育てられてきた。彼もまた、警察官を志す。コステロのよき「内通者」となるために。

 同じ警察学校に学び、同じように優秀な成績を収めた2人は、お互いの存在を知らぬまま、それぞれの道を歩き出す。コリンが配属されたのは、エラービー警部(アレック・ボールドウィン)率いるエリート集団「SIU」。コリンはマフィア撲滅の最前線に立ち、有能で職務に忠実な警察官を装いながら、警察の動きをコステロに逐一知らせ、捜査の手から逃がし続ける。

 一方、犯罪者との縁を断ちたいと願ったビリーに命じられたのは、マフィアへの極秘潜入捜査。その任務を知る者は、クイーナン警部(マーティン・シーン)とディグナム刑事(マーク・ウォールバーグ)のみ。ビリーは自ら犯罪者へと身を落とし、コステロのもとへ身を寄せる。危険と背中合わせの日々、犯罪に加担しなければならない苦悩の中、カウンセリングに訪れる精神科医のマドリン(ビーラ・ファミーガ)だけが、唯一の心安らぐ存在だった。しかし、彼女はコリンの恋人でもあった。

 やがて、マフィアと警察の双方にスパイがいるとわかり、スパイ探しが始まる。自分の正体を暴かれることなく、どちらが先に相手にたどり着けるのか。ビリーはコステロの密会相手を追いつめ、コリンはクイーナン警部に照準を絞る。そして…。

●アジコのおすすめポイント:

ブラッド・ピットがリメイク権を買った時から、一体どんな風に仕上がるのか気になっていましたが、なるほど…こうなりました。主演2人の背景には、ビリーが犯罪者一族の出身などオリジナルの『II』を匂わせる部分もありますが、コステロ率いるアイルランド系マフィアの歴史や、アメリカ警察の組織内部と、根底に流れるものは違っていて、因果応報の無間地獄といった仏教思想的なものはありません。描かれているのは、あくまでアメリカ社会の問題。ストーリー展開の面白さや見せ場はオリジナルをうまく踏襲しつつ、よくできたアメリカ映画になっています。最初はどうしても比べてしまうので、2度観るとよいかもしれません。ディカプリオが渋く成長していて、なかなかよいです。

▼公式サイト 閉じる


p4p5p6