エレクション（黒社會/Election）
story
香港最大の組織「和連勝会」では、2年に一度、上級幹部によって新しい会長を選ぶ選挙が行われている。今回の候補は2人。冷静で組織に忠実、年長者を敬うロク（サイモン・ヤム）と、短気で周囲との衝突も多いが、有無をいわせぬ強引な強さのあるディー（レオン・カーファイ）だ。
世襲制で会長を選ぶ組織もあるなかで、公平に選挙制をとる和連勝会。しかし公正さが第一といっても、裏ではさまざまな策略がめぐらされていた。選挙に勝てたら縄張りの拡大を約束すると、ロクが幹部に提案する一方で、ディーはなり振りかまわず、賄賂を使った買収工作を始めた。
選挙の結果、選ばれたのはロクだった。派手な祝賀会も準備していたディーは、この知らせを耳にするとすぐさま報復に出る。さらには、現会長のチョイガイに向かって、会長に選ばれたものだけが手にできる竜頭棍をロクに渡すな、と脅したため、混乱を怖れたチョイガイは、密かに竜頭棍を部下に託し、中国本土の広州へ運ばせてしまう。
その頃、香港警察のホイ警視（デヴィッド・チャン）は、「ひとつの組織をつぶしてもすぐに新しい組織ができる。各組織の力が均衡するようにしておきたい」と考え、組織犯罪の名目で、和連勝会の幹部を片っ端から逮捕していく…。
●宣伝担当者のおすすめポイント：
香港の黒社会の組長選挙が、男達の熾烈なパワーゲームを引き起こす。No.1になるのは誰なのか？ 超一流の権力者に求めらるものとは何なのか？ 黒社会の現実を丹念に調査したリアルな描写で、世界から「アジアのゴッドファーザー」と絶賛されたジョニー・トー監督の最高傑作です！ サイモン・ヤムとレオン・カーファイのダブル主演による鬼気迫る演技から、目が離せない作品です。
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