あなたを忘れない(26years Diary)
story
イ・スヒョン(イ・テソン)は25歳の大学生。兵役を終えて故郷の釜山へ戻った後、日本語を勉強していた彼は、日本へ留学する決心をする。祖父と父(チョン・ドンファン)が大阪に住んでいた縁もあり、大きな夢と出会えるような予感を日本に抱いていたのだ。
留学生活にも慣れて来たある日、スヒョンは、路上ライブの女性の歌声に足を止める。激しさと寂しさが同居する艶やかな声の持ち主は、ストリート・ミュージシャンのユリ(マーキー)。そこへ、男たちが因縁をつけに来て、助けようとしたスヒョンもトラブルに巻き込まれ、皆と一緒にユリの父・平田(竹中直人)が経営するライブハウスへ逃げ込むが、スヒョンは平田から激しい嫌悪をぶつけられる。
しかし、スヒョンは翌日もユリのライブに現れ、お礼をしたいという彼女を新宿のコリアンタウンに案内した。「韓国では家族が大切です」サラリと口にするスヒョンに、ユリは驚く。ユリは両親が離婚してから父とはケンカばかり。両親を喜ばせるために始めた歌だったが、父とのトラブル続きで、今ではその情熱も失せかけていた。
そんなユリを、スヒョンは留学生のパーティに招待する。スヒョンがギターで演奏したのはユリの曲。舞台に誘われて歌いだしたユリは、スヒョンの魂に自分と同じスピリットが流れていることを感じ取る。やがて、スヒョンはマウンテンバイクで富士山に旅立ち、ユリも合流する…。
●アジコのおすすめポイント:
完全なドキュメンタリーではなく、スヒョンさんの実話を織りまぜながら作られたフィクションです。韓国の家族や生活、日本へ留学してからの生活や戸惑い、挫折、恋、友情、冒険など…ごく普通の青年が経験するエピソードを丁寧に描き、爽やかな青春ドラマとなっています。韓国と日本の違いもナルホドよくわかり、そういう面でも興味深い作品です。マーキーの歌も印象的で映画を盛り上げます。
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