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不機嫌な男たち

監督・原作・脚本・プロデューサー:ミン・ビョングク
撮影:キム・ヨンチョル
美術:ソン・ヘジン
録音:チャン・オクチャン
キャスト:チョン・チャン/キム・ユソク/ユン・ジヘ/シン・ソミ

2004年/韓国
日本公開日/2007年2月17日
カラー/ビスタ/ドルビーSRD/114分
配給協力:ダゲレオ出版+マジックアワー
2004年 東京国際映画祭 最優秀アジア映画賞
不機嫌な男たち
(可能な変化たち/Possible Changes)

story

 済州島の青い海が広がる高い絶壁の上に、2人の男が座っている。幼い頃からの親友ムノ(チョン・チャン)とジョンギュ(キム・ユソク)は30代半ばになり、時の経過とともに若さが失われつつあることを感じていた。ふたりは行き場のない虚無感から、行きずりの女と3人でセックスをしてしまう。

 ムノは専業作家になるために会社を辞めていた。彼は家庭的な妻と娘がいるにもかかわらず、インターネットを通じて知りあったユンジョン(ユン・ジヘ)という女性に興味を持っていた。ムノは思い切ってユンジョンに手紙を書き、会う約束をする…。

 ジョンギュは研究所に勤めているが、勤務態度が悪く上司から常に叱責を受けていた。秘書のキムという恋人がいながら、後輩で今は検事の妻になった初恋の人、スヒョン(シン・ソミ)を忘れることができない。たまたま彼女から頼まれた原稿を届けに大学へ行ったジョンギュは、10年ぶりに初恋の相手と会うことになり…。

●アジコのおすすめポイント:

共に良き家庭、やさしい恋人を持ちながら、若い頃の情熱を取り戻そうと危険なアバンチュールに賭ける男たち。しかし現実はそう甘くはなく、そんな男たちの背後に忍び寄る無気味な影が…という不思議な物語。現実(青)と想像(赤)が同時進行するトリッキーな構造が秀逸です。一見ふしだらな男たちの物語のようで、実は哀しい男たちの物語というのがラストで浮かび上がります。観賞ポイントは青と赤!

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