logo

絶対の愛

脚本・監督・編集:キム・ギドク
撮影:ソン・ジョンム
美術:チェ・グヌ
音楽:ノ・ヒョンウ
キャスト:ソン・ヒョナ /ハ・ジョンウ/パク・チヨン/キム・ソンミン

2006年/韓国
日本公開日/2007年3月10日
カラー/アメリカンビスタ/ドルビーSRD/98分
配給:ハピネット
(C)2006 KIM Ki-duk Film.
2006年 カルロヴィヴァリ国際映画祭オープニング作品
2006年 シカゴ国際映画祭 プラーク賞

p2

p3

絶対の愛(時間/Time)

story

 セヒ(パク・チヨン)とジウ(ハ・ジョンウ)は、付き合いはじめて2年になる。しかし、時が刻一刻と流れるにつれ、セヒは不安になっていた。彼は、私に飽きているに違いない。時を重ね、かわり映えのない私の体に、私の顔に飽きている…。神経症的な嫉妬にかられたセヒは、なりたい顔のパーツを集め、整形美容クリニックを訪れる。

 やがて、セヒがジウの前から忽然と姿を消した。携帯もつながらず、まったく居場所のわからなくなったセヒを必死で探すジウ。だが、彼女はその頃、必要ないと言う医師の助言を無視して、なんと整形手術を受けていたのだった。新しい顔に馴染むまで6ヶ月。セヒはマスクとサングラスで顔を覆い退院する。

 セヒ探しを諦めたジウは、その後、何人かの女性と出会うが、肉体関係を持とうとすると必ず何かに邪魔をされた。そして半年が経った頃、ジウはセヒとよく行った喫茶店で魅力的なウエイトレスに出会う。スェヒ(ソン・ヒョナ)と名乗るその女性に、ジウは次第に惹かれていった。間もなく2人は愛し合うようになるが、ジウの心にまだセヒが残っていることを知ったスェヒは苦しむ。

 ジウのもとに、セヒからの手紙が届いた。喫茶店のいつもの場所へ喜んで駆けつけるジウ。だが、彼を待っていたのは、セヒの写真で顔を覆ったスェヒだった。スェヒは、整形したセヒだったのだ。すべてを理解したジウは、ショックと怒りで店を飛び出してしまう。そして…。

●アジコのおすすめポイント:

スチールだけ見るとホラーみたいですが、恋人たちが集まる喫茶店や、不思議な彫刻が並ぶ海岸など、美しい映像も楽しめる究極の愛の物語です。こわいなあと思うのは整形手術。2人の女優さんはとても似ていて、ほんとに整形したの?と錯角してしまいます。ギドク作品に出演している俳優たちが、ちょこちょことカメオ出演しているのでお見逃しなく。注目のハ・ジョンウは、前作『許されざるもの』が同時期に公開されるので、ぜひ両方堪能してください。

p4

▼公式サイト 閉じる