初雪の恋/ヴァージン・スノー(Virgin Snow)
story
大学教授であり、陶芸家でもある父親の仕事の都合で、日本に転校することになったミン(イ・ジュンギ)。マウンテンバイクに乗って、京都の街を走り回る中、神社で澄んだ瞳をした巫女姿の七重(宮崎あおい)と出会う。彼女に一目惚れするミン。翌日、転校先の高校へ行くと、偶然にも七重は同じ学校の生徒だった。
七重と仲良くなりたいという思いとは裏腹に、自転車に乗ったミンは橋の上で七重に接触し、彼女の大事な絵の道具を川に落としてしまう。ミンは新しい絵の道具を買うために、クラスメートの助けを借りて、チンドン屋でアルバイトをすることに。ミンの思いが込もった道具を受け取った七重は、少しずつ心を開いていく。
ミンと七重は互いの国の言葉を勉強しながら、京都の名所で美しい思い出を紡いでいく。陶磁器店に立ち寄った時、清水焼を見た二人は、いつかミンが焼いた皿に七重が絵を描くことを約束をする。その約束を守るため、陶芸を教えてくれと父に頼むミン。それから陶芸に打ち込む日々が始まる。
一方で、七重は家族に問題を抱えていた。父が死んで以来、情緒不安定で酒びたりの母(余貴美子)が、暴力的な男と付き合っていたのだ。七重と妹(柳生みゆ)は身の不安に怯え、ある決意をする。そして、ミンにお守りを渡した後、七重は突然姿を消してしまう…。
●アジコのおすすめポイント:
『王の男』とはうって変わり、明朗快活な男の子のイ・ジュンギが、マウンテンバイクに乗って京都の街を颯爽と走り回ります。お坊さんとの競争も楽しく、この映画のために初めて自転車を練習したとは思えないほど。宮崎あおいの清楚な美しさも京都の街にぴったり。二人のデートシーンでは、名所巡りも楽しめます。おみくじ、お守り、絵画、陶芸、そして初雪と様々なキーアイテムが、国境を越えた2人をどのように結んでいくのか、じっくりと見守りましょう。
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