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幸せの絆

監督・脚本:ウーラン・ターナ
撮影:チー・レイ
編集:チョウ・シンシャ
音楽:チァ・ガン
キャスト:チャン・イェン/ティエン・チェンレン/ハオ・ヤン/ユー・ウェイジエ

2003年/中国
日本公開日/2007年7月21日
カラー/35mm/ドルビーSR/89分
配給:フリーマン・オフィス
2003年 中国電影金鶏奨 新人監督賞(ウーラン・ターナ)
2003年 華表奨 優秀作品賞
2004年 大衆電影百花奨 最優秀作品賞
 最優秀主演女優賞(チャン・イェン)
2004年 北京大学映画祭 優秀児童俳優賞(チャン・イェン)
2005年 平壌国際映画祭 映画祭組織委員会賞

p2

p3

幸せの絆(暖春/Warm Spring)

story

 1980年代の末、中国・山西省の山間にある村に、突然少女が運び込まれてきた。意識を失っているその少女の衣服と顔は汚れ、胸元には風車を大事そうに抱えていた。村長は集まった村民に少女の引き取りを頼むが、貧しい村民たちにそんな余裕はない。ただ一人、通りかかったおじいさん(ティエン・チェンレン)が少女を哀れみ、家に連れ帰った。

 気がついた少女はおじいさんを見ておびえるが、やさしく語りかけるおじいさんに身の上話を始めた。少女の名前はシャオフア(チャン・イェン)。2歳で両親を亡くし、7歳になるまで村で祖母と暮らしていたが、半年前に祖母も亡くなってしまい、若夫婦に引き取られた。だが、その若夫婦に子供ができたため虐待され、逃げ出したというのだった。おじいさんはシャオフアを家で育てることに決める。

 おじいさんは、隣り棟に済む息子パオチュウ(ユー・ウェイジェ)と、その妻のシャンツァオ(ハオ・ヤン)と暮らしていたが、貧しい生活から、息子夫婦はシャオフアを家に置くことを快く思っていなかった。パオチュウはシャオファを無視し、何年も子どもができずに悩んでいるシャンツァオは、その不満をシャオフアにぶつけた。

 シャオファが大事にしていた風車を踏みつぶしたり、連れ出して、子どものいない夫婦に引取らせようとしたり。シャンツァオはことあるごとに、シャオフアにつらくあたったが、シャオファはおじいさんと暮らすために、息子夫婦と仲良くなりたいと思っていた。そして、シャンツァオがお母さんになってくれることを望んでいた…。

●アジコのおすすめポイント:

山村の大自然の中で繰り広げられる感動物語。今どき珍しいほどにストレートなお話なのですが、わかっていてもつい泣けてしまう…それが人情というものでしょう。主人公を演じるチャン・イェンの愛くるしさ、健気さも魅力ですが、親切な村の人々や、頑張り屋のおじいさんなど、人間の基本みたいなものがいっぱい詰まっています。素直に泣いて、心の洗濯をしましょう。


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