純愛(Jun-Ai)
story
理想の教育を目指して、満州に渡った小学校教諭の俊介(YASUTAKA)と保健婦の愛(小林桂子)は、太平洋戦争の終結を迎え、多くの開拓団民と一緒に中国に置き去りにされる。結婚式の途中で爆撃に遭い、命からがら逃げてきたふたりは、山龍(ポン・ボー)とその母(チャン・シャオホワ)が住む農村にたどり着く。
ふたりを日本人だと知った山龍は怒りをあらわにする。 俊介は、とっさに愛を姉だと偽る。「殺して恨みを晴らそう」という村人たちに、山龍の母は、「私の夫は日本人兵に殺された。 泣きはらした私は目が見えなくなった。 日本人に恨みを一番持っている私だ。でも、このふたりは軍人じゃない。許してあげよう」と、かばう。
ふたりの山龍家での生活が始まった。 村人から白い目で見られながら、山仕事と家事を手伝う俊介と愛。 日本人に憎悪をもっていた山龍も徐々に心を許し始める。ある日、村で難産の出産がある。 助産婦の経験もある愛は、無事に子供を出産させ、村人から受け入れられるようになる。
山龍が愛に好意を寄せていることを感じた俊介は、冬を前に、日本に帰ることを愛に提案する。 ふたりは山を降り、汽車に飛び乗るが、そこには抗日軍が銃を構えて乗っていた。身の危険を感じた俊介は、愛に危害が及ばぬよう手を離す。 汽車から振り落とされた愛の耳に、銃声がひびく…。
気を失った愛を助けたのは山龍だった。 愛は悲しみを胸の奥にしまいこみ、山龍と母との3人の新しい生活を始めるが、その時、 愛のおなかには俊介の血をうけつぐ新しい命が宿っていた。
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