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私のちいさなピアニスト

監督:クォン・ヒョンジン
脚本:キム・ミンスク
撮影:ファン・ドングク
編集:チェ・ミニョン
美術:キム・ジス
音楽:イ・ビョンウ
キャスト:オム・ジョンファ/シン・ウィジェ/パク・ヨンウ/チェ・ソンジャ/ユン・イェリ/チョン・インギ/ジュリアス=ジョンウォン・キム

2006年/韓国
日本公開日/2007年8月25日
カラー/ビスタサイズ/ドルビーSR/108分
配給:シネカノン
2006年 大鐘賞 新人監督賞(クォン・ヒョンジン)
2006年 大韓民国映画大賞 音楽賞(イ・ビョンウ)

p2

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私のちいさなピアニスト(For Horowitz)

story

 天才ピアニスト、ウラディミール・ホロヴィッツにをこよなく愛するジス(オム・ジョンファ)は、自分がピアニストとして大成できなかったのは、家庭が貧しいせいで海外留学できなかったからだと思い込み、挫折感を噛み締めていた。彼女はソウル郊外のアパートに引越して、ちいさなピアノ教室を開く。

 引越しの日、ジスの荷物の中からメトロノームを奪って走り去った少年がいた。彼は近所で暮らす7歳の少年キョンミン(シン・ウィジェ)。4歳のとき、交通事故で母を亡くした彼は、暴力的な祖母とともに貧しい生活を送っていた。その事故のトラウマのせいか、キョンミンは情緒不安定で口をきかず、周囲とのトラブルが絶えなかった。

 ちょっとした諍いから、キョンミンの昼食の世話をすることになったジスは、手のつけられない悪ガキの彼が、ピアノを演奏するとおとなしくなり、彼女が弾いた曲や近所の歌声などを即座に聴き取れることに気づく。キョンミンは絶対音感の持ち主だったのだ。ジスはキョンミンをコンクールで優勝させ、ピアノ教師としての名声を得ることを思いつく。そして、厳しいレッスンが始まった。

 純粋にピアノを弾くことが大好きで、鍵盤に向かうことに夢中なキョンミンは、たちまち演奏の腕前を上達させ、近所でも評判となる。ピアノ教室は大繁盛し、ジスは有頂天になっていたが、ジスを独占できなくなったキョンミンは面白くなく、いたずらをして生徒たちを追い出してしまう。

 そんなキョンミンに、一度は愛想をつかしたジスだったが、彼に乞われて、約束していた遊園地へ連れて行く。ピアノを弾くジスに一目惚れして、ピアノまで習っている、ピザ屋のグァンホ(パク・ヨンウ)も一緒だ。皆で楽しく遊んだ後、広場にあったピアノを即興で弾くキョンミンの才能に、ジスはあらためて驚嘆するのだった。

 そして、コンクールの日がやってくるのだが…。

●宣伝担当者のおすすめポイント:

とにかく、涙・涙・涙の大感動作! 全篇を彩るクラシックの名曲が素晴らしいのはもちろんですが、なにより出演者全員の吹替えなしの演奏が、作品にリアリティを与えています。しかし、ピアノや音楽だけを描いた作品ではなく、ピアノによって引き寄せられた者同士が築いていく絆と、人生に翻弄されながらも、それでも今の自分を愛し人を愛し、強く生きていこうとする主人公たちの姿が軸の映画です。きっと誰もが共感せずにはいられないはず! 私はこの映画で、久しぶりに号泣して、体内の毒素が抜けました。

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